引用元:ツカサネット新聞
私は現役の精神病患者です。
もう長いこと抗うつ剤を飲み続けています。
以前は「精神病」というと好奇の目にさらされかねないので、身内に患者が出ても極力表沙汰にしないようにしていたものです。
ここ数年「うつは心の風邪だから」などというCMがテレビで流されたり、うつ病について取り上げた番組も多く見かけますので、今は「精神病=キチ○イ」といった偏見が減少傾向にあります。
精神科や心療内科というのは行くのに勇気がいるものでしたが、ずいぶん行きやすい場所になりました。
それは大変喜ばしいことなのですが…
猛烈な勢いで「擬態うつ病」が増加していると感じます。
「擬態うつ病」というのは精神科医の林公一氏の造語で、うつ病と外見は似ていますが本質は違っています。
私はちょっと接しただけで「あ…この人、自分ではうつ病だって言ってるけど違う」とすぐにわかります。
自己中心的な人が怠ける口実に「うつ病」を利用してしまっていることが多いです。実際には病気ではないのに「自分はうつ病だ」と主張する人がいるのです。
結果的に「本物のうつ病」の人までもが「怠けている」「甘えている」と誤解されて、うつ病が世間に認知されてきたことがよかったのか悪かったのか、何とも言えない状況になってきています。
「擬態うつ病」は「本物のうつ病」とは明確に区別されるべきなのですが、現在はその二つが「どちらもうつ病の一種」というような誤った見方をされがちです。
実際にうつ病になった人や、身近に本物のうつ病の人がいれば「この人は違う」ということが、すぐに感じ取れるものなのですが、そうでは無い人の方が多いと思います。
皆さんに実行して欲しいことは「自分はうつ病だ」と主張して好き勝手にやっている「擬態うつ病」の人と、発作的に自殺をしかねない「本物のうつ病」の人とを区別して考えて下さい。
仕事や学校では元気がないのに、夜遊びは元気にやっているような人達は間違いなく「擬態うつ病」です。
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この記事が訴えるとおり、社会的にうつ病が認知されたせいかそれを隠れ蓑に使うやからが登場してきた。
話を身近な感じから戻してみよう。
人間が苦難にぶつかったとき、大きくは3通りに分かれる。
1.正面から対処する
2.逃げる
3.避ける(うまく人に押し付けたり、ごまかしたりする)
うつ病になる人というのは1番で、「擬態うつ病」は3番です。
もちろん1,2,3番それぞれ犯罪も犯さず、病気にもならず乗り越えている人はたくさんいます。
2番は下手をすれば依存症になる場合がありますので要注意です。
アルコール、ギャンブルがその典型です。
本当は1番で乗り切るのがベストですが、人それぞれ育ってきた環境や家族の状況など、人間としての性格、成長度が違いますので、正攻法で乗り切れない場合に心を病んでしまうのです。