この石場建て伝統構法、木と竹と土と紙の新居に、
一昨年の正月明けから暮らし始めてほぼ2年。
2度目のお正月を迎えました。
今年も玄関先には「ことほき」の創作しめ飾り。
これはいつも玄関内の上がり框の上にスッピンで掛けてあるものですが、
正月には庭先にあるものを足してアレンジして、表に掛け替えます。
昨日大晦日は最高気温10℃超えの予報だったので、
昨年12月22日稿「冬将軍!・・・」に述べたように、朝から2階のエアコンは切りました。
で、日中は12℃まで上がったので、1階のエアコン1台で家じゅう約20℃をキープ。
今朝の冷え込みは比較的ゆるく、朝6時で5℃ほど。
年越しの夜どおし2階のエアコンは切ったままでも大丈夫でした。
もちろん1階のエアコンは24時間点けっぱなしですが。
毎月1日は行きつけのお寺で恒例の朝7時からのお参り会。
今年も初詣はまずはその菩提寺へ。
2019年6月26日稿「起工式(地鎮祭)~仏式・・・」のお寺さんです。
今日の法話は、御文章(御文)の白骨章。
蓮如上人の手紙の一章から。
「それ人間の浮生なる相をつらつら観ずるに凡そはかなきものは・・・
されば朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり・・・
されば人間のはかなき事は・・・はやく後生の一大事を心にかけて・・・」
人の世のはかなさは老いも若きも分け隔てないのだから、
だれもみな尊い命という一大事に真正面から向き合って生きよう。
これに絡めて同時代の一休禅師のお話し。
一休さんが正月に因んでめでたい言葉をと頼まれて書いたという。
「親死(に)子死(に)孫死(に)」
順番どおりに死ぬのは当たり前のようでとても難しい、
順番どおりということは、頂いた命をまっとうしたということだからめでたい。
一休さんらしい言葉をもうひとつ。
「正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
いま、ウクライナの惨状を見るにつけ、
戦争のない平和な世の中を78年間守り続けてきた尊さをかみしめながら、
命に向き合っていこうと思った元旦の朝でした。
お参りのあと妻の実家に年始の挨拶に立ち寄ってから、
戻ってきたのは9時半。気温はもう9℃を超えていました。
寒さも心地いい程度で風もなく晴れ、穏やかなお正月日和。
ここで、このブログを書いています。
我が家の東側は丘なので、陽が射し始めるのが遅いのですが。
2階には、隣家の屋根越しに日中はずっと陽が射すので、晴れると室温も上ります。
今日はここのベランダで13℃まで上がったので、2階のエアコンは点けずです。
午後からは、息子たち夫婦と孫たちが集まってきます。
去年から正月恒例になりました。子々孫々・・・ありがたいことです。
けれど今年は、私の妹の家族と妻の実家の家族とは、集まるのを控えます。
去年の正月は座卓を3机出しましたが、今年は2机で大丈夫でしょう。
今年こそコロナ禍が収束してほしいものです。
この家に暮らし始めてから2年間。このブログには、
今どきの新建材で密閉し機械換気に頼った高性能高気密高断熱住宅とは敢えて逆をいく、
日本古来の現代的建築手法による家の四季を通した実際の住み心地を綴ってきました。
今年も同様に、この石場建て伝統構法、木と竹と土と紙の家の経年変化を踏まえつつ、
これまでとは異なった視点も織り交ぜていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
[追記]
一休禅師ではありませんが、私が
唄三線を始めたきっかけになった今はなき沖縄料理店「一休」にちなんだ、
今年も「命どぅ宝」をテーマに、みんなで琉球音楽を学んでいきます。
お近くで興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。