極楽!肩湯 … 我が家のスパージュ ~ 木組み土壁の家のユニットバス | 伝統構法の家づくり…大阪の街中で!石場建て/木組み/土壁のマイホーム新築

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五十代も後半、自宅を新築…新建材は怖い!
行き着いたのは地元の工務店。
で、棟梁がつぶやいた。
「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」
「石場建てってなんですのん?!」・・・

あす日曜日2/20も冷たい雨になりそうな予報。先週の日曜日2/13も雨・・・せっかくの休みなのに!

明日は家で雨を愛でようと思っていますが(※)、先週日曜日は雨のなか妻とちょっと遠出。

江戸時代からの古い街並みが美しい奈良・御所(ゴセ)へ。

(※追記2/20:雨や思てたら、陽ぃ射してるやん!)​​


といっても街並み散策というわけではなく、古家再生体験会に予約していたんです。

「寒くない築48年×土壁の家 体験できます」

木造建築 東風​(コチ)のイベントです。

​​
詳細は私の​Facebook​と​Instagram​に載せたのでここでは触れませんが、

こんな高度経済成長の頃に次々と建てられた築五十年前後の家は、

価値もまったく評価されないことから、次々と解体されています。


解体してしまったら大量の産業廃棄物に。

そして新建材でローコスト住宅に建て替えられたら二十~三十年後には、

こんどは処理できず環境負荷の大きい大量のゴミがまた出る!


新築・建替えを考えている方は、大量にある築五十年前後の家を、

あと五十年~百年住み続けられる現代の家に再生することを、

SDGsの観点からもぜひ選択肢として念頭に置いておくと良いと思いました。


こういう「まとも」な建築会社には、ぜひ頑張ってほしいもの。

応援したいと思います。



さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日の話題は我が家のユニットバス。

2/12稿​「LIXILメンバーズコンテスト2021…「敢闘賞」受賞・・・」​で述べた、

我が家でただ一つのLIXIL製品​スパージュ​を使ってみた実感についてです。


我が家を建てた​日伸建設​はLIXILの​Good Living友の会​会員ではあるんですが、

実際は施主の要望から総合的に判断して、各社製品から選んでくれます。

なので我が家は、サッシはYKK AP、トイレはTOTO、キッチンなど水回りは造作です。


なぜ風呂だけLIXILかというと、それは家を建てようということになる前から、

前の家をスパージュにリフォームしようと思っていたから!


スパージュの魅力は、なんといっても​肩湯​です。

いまでこそTOTOも対抗製品を出していますが、

我が家の企画当時はスパージュが唯一無二のものでした。

お風呂はやっぱり肩まで浸かりたいもの。

けれどそれでは心臓への負担も大きくなります。

肩湯があれば、半身浴のまま首筋から温まることができて肩もほぐれます。


また、同時には使えず切換えになりますが、

腰にジェット水流(​腰ほぐし湯​)を当てることもできます。

腰痛持ちの私としては、もっと噴射が強くてもいいと思うのですが・・・。


肩湯をしていると、真冬でもかなり顔がほてります。

そこで私は、浴室のドアを全開にして肩湯しています。

顔はヒンヤリ、首から下はポカポカ! それはまるで露天風呂の心地。


こののぼせ、実は特に高齢者には危険なんですよね。

寝落ちしてしまいそうになります。


高齢者の浴室での事故は、よくヒートショックだと言われますが、

それは​実は違う​​(☜link)んだそうで、熱中症が原因のようです。確かに寒冷地ではともかく、

大阪のような太平洋側の温暖地ではヒートショック説は​はなはだ疑問​​​(☜link)​です。


ただ、我が家も脱衣室には全館エアコン暖房は及ばず、

この時季はいつも16℃台ですから、20℃前後の居間から入ると多少はヒンヤリします。
 

なので、風呂を焚いている間にセラミックヒーターを点けておくこともあります。


その間に18℃前後にはなるので、あとは浴室の戸を開放すると、

湿度が90%近くに上がって、ヒーターを切っても寒くはありません。


我が家は土壁のお陰もあって脱衣場が冷え切ることはありませんが、

断熱のない古い家でもこんなちょっとした工夫で、

ヒートショック!と大騒ぎしなくてもリスクを下げることはできるでしょう。


さて、浴室のドアは開放して浴槽に浸かって肩湯で露天風呂気分♪と言いましたが、

そうするのにはもう一つの意味があります。

冬場に乾燥しがちな居室に湿気を導くことです。


土壁の我が家でも、今ごろは湿度が40%を切ることがあります。

乾燥し過ぎは、無垢の木にも好ましくないんでしょうけど、

それよりもウィルスが活性化してしまうことが問題なんだそうです。


浴室には湯気が充満しているのに、それを活かさないテはありません。

ただ、浴室のドアを開放してて居室側から丸見えでは、シャレにもなにもなりませんね!


我が家は洗面脱衣室ではなく洗濯脱衣室で、洗面所は完全に分離してあります。

なので、浴室のドアを開けていても脱衣室の引戸は閉めて施錠もできます。
 

そして、その外の洗面所と居室の間に戸はありませんが、バンブー暖簾を掛けてあります。

 


なので、脱衣場の照明を調光スイッチで暗くしておくと、

たとえ浴室~脱衣場~と全開していても、

居室側からは角度的にも浴室内が全く見えないようにしてあるるんです。


 

ま、それでも女性の入浴には抵抗があるでしょうけど、

脱衣場の壁が全面​サワラ(椹)​の無垢板なので、浴室と脱衣室を一つの部屋に見立てて、

脱衣室に向いて浴槽に浸かると、ユニットバスでもヒノキ風呂の面持ち!?


椹は檜の仲間ですが香りはないし、ヒノキ風呂には到底及びませんが、

たいへん水に強く調湿性のある木なので、こうして湯気が充満しても

決して結露することもありません。(ビニルクロスではベチャベチャになりますね。)
 



なので冬場は、最後に風呂をあがった人は、

浴室の窓を閉めたまま換気扇も点けず室内側のドアを開けっぱなしにして、

一晩じゅう居室側に湿気を逃がすことで浴室を乾燥させています。


これで翌朝にはほぼ乾いているんですが、今度は窓の隙間を開けて浴室のドアを閉めて、

気温が上がる昼過ぎまでタイマー換気扇で外気を導入すると、浴室乾燥は完了です。


この浴室のドアですが、本当は引戸にしたかったんですが、

柱があって半壁(薄い壁)にできなかったので、折戸になりました。


けれどLIXILの折戸=​キレイドア​はカビや埃の溜まるパッキンやガラリがないので、

掃除の面でのストレスは特にないのも、ありがたいところ。


また、LIXILのユニットバスの床=​キレイサーモフロア​は、

すごく水切れが良く汚れにくいんです。そしてこの床、それだけでなく、

その名のとおり真冬でも冷たく感じないのも、ありがたいところです。


肩湯のヘッドレストは、簡単に外せるようになっているので、

こうしておくと、これもまた翌朝には完全に乾いてカビることもありません。



最後に、ユニットバスの壁面について。多分どこのメーカーでも、

1面だけは標準で化粧パネルが選べるようになっていると思います。

それをどの面にもってくるか・・・?


一般的には正面側が多いと思います。けれど悩んだ末、

我が家の場合は浴槽に浸かっていちばん目に近い浴槽側の側面にしました。

正面だと窓やシャワーやカウンターやいろいろあってゴチャつくと思ったからです。


けれどこれはいまだに、これで良かったのかよくわからないところです。

柄は木目って選択肢もあったんですが、本物の無垢材の家にプリント柄?!ってことで、

敢えて大理石調の柄にして正解だったと思っています。


ま、浴室は湿気やら黴やら湯垢やら石鹸カスやら・・・で、最も掃除が大変なところ。

木組み土壁の家といっても、そりゃぁヒノキ風呂や信楽焼の風呂が似合うんだろうけど、

やはりユニットバスが便利で快適です。


従来の浴室でも二十~三十年したら、改築の頃を迎えるでしょう。

ユニットバスも二十~三十年したら、もっと最新式が欲しくなるでしょう。


自然素材! 持続可能!・・・などとここでは繰り返し言っていますが、

家を次世代の住まい手に委ねるのに、

浴室についてはユニットバスも合理的な選択肢の一つだと思っています。


あ、ついでに・・・。昔人間なのかもしれませんが、

私はシャワーは使わない派、浴槽から洗面器でジャブジャブ派です。

その方が石鹸すすぎが早いし、浴槽の湯が更新されて清潔だと思うからです。


妻はシャワーを使う派。知らない間に標準のシャワーヘッドから、

上等なのに付け替えられていてビックリ!

MYTREX HIHO FINE BUBBLE​っていうんだとか。・・・高っけ!!