このタイプは,現在の糖尿病患者の約95%を占めていると言われています。それで,このサイトでは主にこの2型糖尿病を中心に話を進めていきます。
一口に2型糖尿病と言っても,このタイプの中でも,色々と原因が分かれてきます。
1) インスリンの出が悪い
この場合は,1型糖尿病ほどではないのですが,インスリンの出が悪いので,インスリンの量が基本的に足りなくなっています。ですから,インスリン注射をして足りないインスリンを補ってあげる場合が多いんですね。でも,1型糖尿病のように,膵臓のB細胞(ベータ細胞)がウィルスなどによって破壊されている訳ではないので,機能が回復すれば,インスリン注射を止めることも可能と言われています。
2) インスリンが元気がない
この場合は,インスリン自体は製造され,分泌されているものの,その肝心のインスリンの元気がなくその働きが悪かったりして,本来の機能を果たしてくれないパターンです。
3) インスリン受容体が元気がない
これはあまり聞かれたことがないかも知れませんが,この場合は,インスリン受容体と呼ばれる,細胞膜上にある物が元気がないパターンなんです。
インスリン受容体って,ほとんど聞かない名前ですよね。でも,これがとっても大事なんです。ブドウ糖が細胞内にきちんと取り込まれることで,細胞が栄養をもらって,わたしたちの体全体も元気になる訳ですね。そして,そのブドウ糖が細胞に取り込まれるためには,インスリンが必要なのですが,実はインスリンは細胞膜にある,このインスリン受容体と結合することが必要なんです。
よく,インスリンとインスリン受容体は,鍵と鍵穴に例えられます。インスリンという鍵がインスリン受容体という鍵穴に差し込まれると,細胞膜上にある扉が開いて,細胞の中にブドウ糖が入っていけるという訳です。
インスリンとインスリン受容体が結合して(鍵が差し込まれて),そしてブドウ糖が細胞内に入っていけるようになるんです。本来このインスリンとインスリン受容体は,お互いに引き寄せ合うようになっているんですが,インスリン受容体が元気がないと,インスリンを引き寄せず,受け付けなくなってしまうんです。鍵穴が壊れていて鍵が入らないようになったり,鍵をはねつけてしまうんですねインスリンが結合しようとしても,インスリン受容体がそれを拒否してしまうのです。そうなると,ブドウ糖は細胞内に入っていけないので,ブドウ糖が余り,糖尿病となってしまう訳です。これは,インスリン抵抗性と呼ばれる場合もあります。
それで,2型糖尿病の中にも,幾つかその原因が分かれています。どれか一つだけのタイプの方もおられれば,すべて関係している方もおられます。たとえば,インスリンの分泌も悪いし,インスリンも元気がない,そんな場合だってあるんです。
まとめてみると,2型糖尿病の主な原因は,
1)インスリンの出が悪い
2)インスリンが元気がない
3)インスリン受容体が元気がない
これまでは長年,主に1)の,単にインスリンの不足が糖尿を引き起こすと考えられていましたが,最近の研究では,むしろ2)と3)のほうに,重きがおかれています。
さらに,2型糖尿病は,遺伝との関わりが強いとも言われていますし,遺伝的な要因を持つ人が,肥満や運動不足,過剰なストレスなどによって,発症してしまうことも大変多くありようです。もちろん,毎日の食生活や生活習慣によって悪影響を受ける場合もあります。
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