パワハラだと言われる人の特徴は?松原市商工会議所『元気活力塾』より | 世に棲む日々。(教育講演、研修、相談)

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先日松原市の商工会議所の元気活力塾で講演。『叱り上手は誉め上手〜パワハラとリーダーシップの違い〜』との演題で話をした。

叱る意味を知らない者が叱るとトラブルを起こし、誉める意味を知らない者が誉めると増長を招き信頼と秩序が揺らいでいく。

日本語『叱る』に秘められた真意。
日本語は日本文化そのもの。
文化とは安心感の共有。
日本語の崩壊は日本文化の崩壊を意味し、
安心感の崩壊そのもの。
安心感の無いコミュニティがパワハラ環境を作り出し、文化を構築できないトップはパワハラを繰り返す。

上から下への言葉『叱る』。
上しか下を叱れない。

子供が親を叱るとは日本語では言わない。
それが文化。その文化の意味するところは何か?

それは上の者は下の者を育てる責任(義務)の証。上の者は下の者へ愛情を持って人材育成にあたる責任がある。そこには人徳によるリーダーシップが求められる。

日本文化を知らざる者は責任(義務)ではなく、権利だと勘違いする。

責任だと思う者はリーダーシップを発揮し、
権利だと思う者はパワハラを繰り返す。

さらに「責任」という日本語。
昨今の「責任」は取らされる責任の意味合いが強い。任される「責任」の意味は薄らぐばかり。

人は取らされる責任に委縮し任された責任に勇躍する。

昨今の上は自らの取らされる責任に怯え、部下を取らされる責任で萎縮させる。
「お前に任せた!後の責任は、俺が取る」
とは言ってくれない昨今の上司。

格好の良い「責任」の使い方ができなくなった日本人。そんな上に誰が着いて行くものか。

更に人を引きつけるのは叱ることか?誉める事か?答えは叱るとか誉めるとかの問題では無い。
人は正しい評価についてくる。

松原商工会議所元気活力塾の皆さん!
これで皆さんとも文化の相互理解ができました。
この和を広げていきましょう!
これこそが令和の教育文化の創造です!

楽しい講演の時間をありがとうござきました!




こんだ直人教育研究所
 
毎日新聞 近田直人

ラジオパーソナリティー

近田直人の「先生どないしたらええのん?」

毎月第3金曜日22時30より

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