俺たちの互換インク道はまだはじまったばかりだ | Mossanz工房[もっさんずこうぼう]

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自称「アイドル何でも自作やさん」もっ@Mossanz工房のブログです
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この時期年賀状ギリギリに印刷する方も多いのではないでしょうか

「あっインク切れた!」がめっちゃあるあるなのでインクは多めに買っておきましょう

 

今回こまもの本舗さまに顔料インクのご提供をいただきましたのでレビューいたします

こまもの本舗 エプソン互換インク「顔料タイプ」のモニター募集

 

一般的な「染料インク」は色素を溶かし込んだものです

紙をまさに染めます

適度ににじむので写真がきれいに仕上がると言われています

 

一方「顔料インク」は色のついた微粒子を溶かし込んだものです

紙にはしみこまず微粒子が紙の上に乗っかる形です

コピー機やレーザープリンタのトナーみたいなイメージでしょうか

にじみがないためくっきり印刷されて細い線や小さな文字に有利と言われています

 

最近は「黒だけ顔料・カラーは染料」が標準になったプリンタも増えてきました

いいとこどりというやつですね

 

今回用いたプリンタはE社の複合機EP-806Aです

ずっとB社の複合機を用いてきましたが故障したため中古品を購入しました

壊れるまで酷使するのとインクのことを考えてこの機種を選定しました

新品を長く使うほうがいいとは思います

 

メイン機は前回のレビューでも用いたEP-302のままです

EP-302ではこまもの本舗さまの「超ハイクオリティインク」を使い続けています

 

EP-806Aはサブ機(モノクロコピーやちょっとした文章の印刷)ではありますが

メイン機が壊れたときに同じE社だとちょうどバックアップになるのでは?との目論見です


EP-806Aは純正・互換ともにすべて染料インクです
そんな中こまもの本舗さまだけが顔料インクをぶっこんできたのです

前置きがすっかり長くなりましたが
早速印刷してみます
中古で購入した時点では純正インクが装着されていました
しかしうちに来てからは順次互換インクにかえてしまいました
これを「STD(スタンダード)」インクと書きます

画像はすべてEP-806Aでスキャン(300dpi)したものですがとくに断りのない限り縮小してます

元データは「ペンギン64」さまのカラーチャートです


・普通紙 コピー用紙を使いましたが一般のハガキもこちら寄りです

STDインク


顔料インク

 

発色はあまりかわりません

 

 

画像右上の文字部分を拡大してみます(縮小なし)

STDインク


顔料インク


特に黒と茶色部分を見るとわかりますが
顔料インクのほうがあきらかにくっきりしています
左下の「明朝体」がSTDインクではほぼつぶれてしまっています

「くっきりはっきり顔料インク!」は正しかった!

・光沢紙
 用紙は愛用している富士フィルム「画彩 高級光沢紙」です

 印画紙ではなく紙ベースです
 染料・顔料の両方に対応しています

STDインク


顔料インク


右上部拡大(縮小なし)
STDインク

 

顔料インク

 

 

STDインクでも下段の「明朝体」も見えるようになりました
しかし顔料はさらにくっきりしています

さて

年賀状と言えばイラストや写真が入るのが一般的になっています
そこでフリー素材の写真とイラストで適当なデータを作って印刷してみました

・普通紙

・光沢紙


まず写真やイラストの発色が異なります
これはインクの差異に加えドライバの作りの差異だと思います

EP-302と806Aで同じ設定にしているはずですが発色が違います

806Aは印刷が途中から真っ白になったり黒線が入ったりというバグが散見されます

PCのメモリはたんまり積んでますし302では経験がありません

 

顔料インクで大きく異なるのは、真正面から見ると大差ありませんが
斜めから見ると紙の上に色が乗っかっているようにみえます
ちょうどカラーコピーのようです

印刷面をベタベタさわると指紋がつきます

ひっかきにも弱そうです

率直に言って染料インクの方が自然です

まとめます
・普通紙では顔料がくっきりはっきり印刷される、写真やイラストに大きな差はない
・光沢紙では文字とイラスト双方でくっきりする(顔料がよりくっきり)が、正直光沢紙の上での写真では染料のほうが自然な仕上がり

しかし実際の年賀状を印刷するとき、普通の郵便はがきやインクジェット紙を使うことが多いのではないでしょうか?
+10円で光沢紙の郵便はがきが売ってますし

ハガキサイズの光沢紙を購入して切手を貼ってもいいですけども…

普通のコピー紙で普段使いとしてのコピーやちょっとした文書印刷はかなりの差があります
小さい字がびっちり書いてある書類でもかなり有利と思います
わたしもEP-806Aに関しては顔料インクでいくことを決めました

逆にほとんど光沢紙に写真印刷ばかりしてるという場合には染料インクがいいでしょう
「超ハイグレードインク」を自腹レビューしましたが、通常の激安互換インクに比べて確かに差を感じました

モニターさせていただいておいてなんですが染料インクが得意な場面もあります
しかし顔料はよりオールラウンダーであるというのが今回のレビューの見解です

私はPCだいすきなので
・光沢紙に写真印刷→EP-302
・コピーやちょっとした文章を普通紙で→EP-806A
と使い分けますが
一般家庭では一台でしょう


以前レビューした「プリンタ洗浄カートリッジ」で
いったん洗い流してから顔料⇔染料を切り替えるのもアリかもしれません
頻繁にできることではありませんが…
 

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