1頭1頭が必要な命だから。 | ♪TREASURE KONANAH Sheltis♪

♪TREASURE KONANAH Sheltis♪

konanahっ子と、お友達っ子のブログです♪

konanahからお嫁に、お婿に行った子、うちの子、
お預かりの子、みんなのブログです☆

↑の子はアメリカにいるLustyの子baby Aikoだよ♪
可愛いでしょぉッッ!

久しぶりにセシルくんに会いに行った。

その他、いろいろ用事もあったんだけど。


セシルのオーナーさんは、ショーにとても熱心な方で

セシルを出すショーといえば北海道でも九州でも見に行ってしまう程。

彼は2ヶ月の頃から2歳半まで、

konanahんちと自分んちを行ったり来たりしていました。


この犬種は、心臓疾患が多いので、頻繁に健康診断をして、

一緒にリンクを走っていました。

頭数が揃わないので、頑張ってEXGに入賞しながら

CCを3枚取り、あと1枚ですね!と言う時

その当時、その犬種がスペシャルのハンドラーに、声をかけられ、

「アメリカでショーキャンペーンをさせてくれ」と言われたそうです。

オーナーさんは喜んで、そのハンドラーに託すことにしたんです。

ところが、アメリカ行きもなくなり、

そのハンドラーの元で、(何故か日本の)ショーに出続けること2年。

カードがあと1枚というところで、

先行き不安やトラブルが続き、裁判する!

というまでの大変な状態になっていました。


そして泥沼になりながら2年越しで、やっと家に帰ってきた彼は、

痩せこけて、コートもバシバシ、元気も気力もない感じでした。

「状態が良くなったら、あと1枚はaikoちゃん頑張ってね!」

「やっと自分の家に帰って来れたんだから、早く取りましょうね(*^▽^*)」

なんて言いながらも、

返してもらえた事の喜びでいっぱいでした。


当日?翌日だったかな、

おかしいと思い健康診断も兼ねて、獣医さんに行くと、

ストレスによる弁膜症、心肥大と診断され、

5段階評価(軽1~5重)の4。

「興奮したり、運動させるのは避けてください。

今日死んでもおかしくない状態です。」と言われたそうです。


そして今回、

帰って来た日に会ってから3ヶ月振りに、セシルに会いました。

思っていたより元気になっていて、安心しました。

でも、興奮して心拍数が上がると、倒れてしまうそうです。

ショーはもとより、外でのお散歩も控えなくてはならないみたい。

追いかけっこ大好きだったのにね。


私達ハンドラーは、大切な命を預かるお仕事です。

犬は「痛いよ」「苦しいよ」「トイレしたいよ」「お腹すいたよ」って、

普通は言ってくれません。

私達人間が小さい事から気づいてあげなければ、

大変なことになるんです。

悪意はなかったにしても、病気にしてしまったり、

怪我をさせてしまったり、最悪死なせてしまったり・・・

なってしまってからでは、取り返しがつきません。


その為には1頭1頭の、心の奥までしっかり見なければなりません。

私の元に来てくれる犬達のこと、

私はやっぱり何から何まで全て、

自分自身で見なければならないと、思い直したところでした。

その犬1頭1頭が、大切な子達だから

自分自身にその子達全ての事が分かっていられるように。

忙しかったからとか、しっかりしたアシスタントがいるから、

とかは、自分にとっての言い訳です。



何処かで妥協しなければ、大きなケネルにすることも、

アシスタントを雇って、たくさんの犬を扱うことも出来ないんだ。

って、よく言われるけど、

私の「犬部屋」という「ケネル」は、今のままで良いと思うんだ。

逆に、今以上の犬を扱うことは出来ないし、してはいけないと思う。

今でも時期によっては、犬達に負担をかけてる。

特に私所有の犬達にはね。


今日の日記はね、

そのハンドラーの批判ではないんです。

「私自身は絶対」とも、もう思っていません。

私も、どうにもならない失敗をしてしまう。


私がこの仕事を続けていくには、

まず自分が怖いという事を知ること。

私はそんな気がします。