これまで綴ってきた様に、過去存在していたが現在は活動していない大学応援団は多数を数える反面、一度、歩みを止めた団体が再建を果たすのはすこぶる難しい現状があります。また応援団に限った事はではありませんが、大学個々で校風や大学運営サイドの考え、またその手法は千差万別であり、クラブ活動を取り巻く環境は同じものは二つとないと言えます。よってある大学で応援団が再建したからと言って、その例がそのまま自校に当てはまる訳ではございません。
ただ他校で応援団が再建できたという事は業界にとって良い知らせである事は間違いございません。先程も申し上げた様にある大学での成功事例がそっくりそのまま自校に当てはまる訳ではありませんが、複数ある成功事例、また現在進行形の現役応援団の動向の中からエッセンスを抽出し、自校にとって有益なものにアレンジし展開するという作業が必要になる訳であります。
また戦術面、例えばSNSの運用であるとかチラシのデザイン、配布方法等、具体的な勧誘手法については他校の成功例、失敗例は各校に展開し易い内容だと思われます。過去、各大学の応援団が勢威を誇っていた時代は、その辺の事情はお互いに秘すべき内容であったと思われますが、現在はそうではありません。特段の事由がない限りは各校は共有できる内容はどんどん共有し、業界全体の隆盛を考えるべきだと思います。
現在、私共では活動する現役団体がいない状態であります。また同様の状況の大学応援団も全国に多数ございます。各校それぞれの事情で現在の状況があり、また各校それぞれの再建への想い、活動があります。再三、述べた様に一つの方法論でそれら全ての大学応援団の状況が好転する訳ではありません。ただ共有出来る情報は当然ありますし、他校の動向が良い刺激となる事もあるでしょう。【以下次稿】
【2019年8月19日放送 関西TV「報道ランナー」】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会