現役応援団がなくなったとなれば、自らが魁として応援団を再建してやろうという広大な気宇を持つ学生が現れるか、再建を志す外部の者がその活動を扶翼するかの二択となる訳であります。前者に関しては多分に偶発性に頼ったものであり、他校でそういう事例があったからと言って、自校でそれが再現されるかと言えば可能性としてはかなり低いと言えるのが現状であります。
では後者の方はどうかと言えば、こちらもそれほど成功事例はない様に聞き及んでおります。大学を上げての伝統の対抗戦があり、相手校とのバランス上、応援団がないと諸事具合が悪い等と言った事情でいつの間にか名称はともかく応援団が再建しているケースは見受けられます。そういう事情もないという場合はどうかと申しますと、これもまた厳しい現状であります。
応援団リーダー部は解散したものの学内に応援団チアリーダー部や吹奏楽部が残存していたり、大学の職員としてリーダー部OBが残っている場合、残存勢力がリーダー部員を勧誘する訳でありますが、なかなかうまくいかないケースが多い様です。同じ団内であるとは言え他部であるチアリーダー部や吹奏楽部のメンバーがリーダー部の説明を行い新入生をその気にさせるには無理が生じるケースがあったり、職員が一クラブの為に極端に肩入れする事が憚られたり、事情は様々ではありますが、仮に入団して頂いたとしても日常、その学生を最大限サポート出来ない事に理由がある様に思います。
その辺が自らが応援団を創り上げたいという意志を持って入ってきた学生と事情が異なる訳であります。基本的に誰かしらが勧誘した事がきっかけで興味を持って入団した学生は、待ちの姿勢である事が多い訳であります。よって日常生活の中である程度、確立したスケジュールや課題がないと、当時者にとっては苦痛だったり退屈だったりするケースが出て参ります。【以下次稿】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会