嗚呼!神農稼業【1】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

現下、大学は夏休みの只中でありまして、我が團が活動しておりました時は休み期間中は、合宿と行事以外は完全オフでありました。日常の拘束時間が長い分、ここでバランスをとっていると言えなくもありませんが、長い夏休みの中で自分の人生に迷いが生じる下級生が出ないとも限らず、難しいところではあります。


合宿は各自負担でありますので、7泊8日程度の日程で組まれる合宿の宿代や交通費を稼がねばなりません。時間もある事ですので夏休みは合宿の為にアルバイトに精を出すというのが一般的な團員の姿であります。効率性と休み中に体が鈍るのを少しでも緩和する為に日当が良い肉体労働に従事する者が多かった様に思います。その中、バイトの王道はやはり神農道、つまり香具師、的屋稼業でありましょう。


この業界は年中、祭から祭へと渡り歩いて参る訳ですが、とりわけ夏の夏祭や花火大会、冬の初詣、これが人出が多く、この期間中は各地で人材募集が多い訳であります。これらのものが開催される時は我が團も休み期間中でありますので、勇猛果敢な團員はこちらのバイトのお世話になるのであります。


斯界と私共では共通点が幾つかございます。絶対的な縦社会と厳しい行儀作法などがそうでありまして、早い話、ここでバイトしていれば通常、團室で感じる空気がそのまま継続して体感できる訳であります。夏場ですと、今日から3日間はここで夏祭、その翌日はあそこで花火大会、と機材を積んだトラックでフーテンの寅さんよろしく、高市(タカマチ)巡りの旅であります。そこで生活しておりますと、合宿に舞い戻ってもピリピリした空気にたじろぐ事なくすんなりと團生活に復帰出来るというメリットがございます。


厳しく、そして早朝から夜遅くまでの労働でヘトヘトになりますが、日当はもちろん売上が良かった日には姐さんからお小遣を頂戴したりしますし、お金を使う余裕もありませんので、瞬く間に目標額は達成されます。


書けない事も多々ございますが、厳しい中にも抱腹絶倒の出来事が起こりますので、次稿よりご紹介致しましょう。


甲南大學應援團OB会

八代目甲雄会広報委員会