過日、スポーツニュースを観ておりますと、第96回全国高校野球選手権石川大会の決勝戦で、星稜高校が驚異の粘りを見せて大逆転劇を演じた、というものがございました。0ー8で迎えた9回裏に一挙9点を奪って小松大谷高校にサヨナラ勝ち、という凄まじい内容であります。
我が大学の硬式野球部のOBの方にもこのブログの読者の方がいらっしゃいますので、非常に書き辛いのでありますが、あっさり書いてしまうと、我が校の野球部は決して強豪ではありません。神宮大会の出場ゼロ、大学選手権には1度、出場経験がありますが、1回戦で敗退しております。
阪神リーグ戦においても苦戦している試合が結構ありまして、スタンドにはファールボールを拾う補欠の選手と我々しかいないという事も何度もありました。その中、試合も終盤に差し掛かり、「コールドゲームでええんちゃうん?」と内心、思ってしまう様な点差の試合展開ですと、下級生の中には頭の中で「この調子だと○時には試合が終わって、負け試合だからお説教は長めで、團室に道具を持って帰れば、●時には自由になりそうだから、飲みにでも行くか…」等と考える不心得者が出たりします。
普段はただの呑兵衛のオッサンと思っていた上級生も無駄に應援團の飯を食っておりません。こういう諦めムードは見逃しません。そしてそういう態度が一番、厳しく叱られるのであります。應援團員たる者、勝敗が決するその瞬間まで決して諦めてはならない、下級生はこれを繰り返し繰り返し叩き込まれます。
何事においても、たとえ絶対的に不利な状況にあってとしても、決して諦めない事が應援團員を應援團員たらしめる重要な要素であると未だに信じております。
我が会の現役再建活動、これも外部から見ればドンキホーテ以外の何物でもないやもしれませんが、当事者である我々が諦めてしまう事があっては決してなりません。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会