應援團員はその作法上の問題から、早食いである事を様々な記事でご紹介して参りました。食事の際、先輩より先に箸をつけてはならない、しかし先輩より早く完食しければならない、この2つの条件を満たす為には自然、早食いにならざるを得ないのであります。
故にとにかく下級生の食事をとるスピードは尋常ではありません。果たしてそんな事が可能か?とのご質問を頂戴したこともございますが、答は可能でございます。
ただ下級生にはそれ相応の工夫がありまして、ご飯、汁物、おかず、付きあわせ等の定食類より一気にかきこめる麺類や丼もの、或いはカレーライスの方が時間が稼げます。さりとて熱過ぎるとスピードに支障をきたしますので、鍋焼きうどんや石焼ビビンバ等は言語道断であります。
また学食ではどのメニューもスピーディに提供して下さいますが、外出先でたまたま入った喫茶店や食堂では提供時間の予想も重要な要素になって参ります。先輩が食べ始めても、なかなか頼んだ物が来ないという事態は大変、困る為であります。
故にこういう場合、カレーライスを頼むのが良いという口伝が我が團にはございました。注文を聞いてからルーを作り始める店はそんなにないでしょうから、温めてご飯にかけるだけ、つまり提供時間が早いのであります。ただ欲張ってカツカレーとかにすると、カツの揚げ時間が加味され、下手を打つ可能性が出て参りますので、注意が必要でありましょう。
こんな早食いも慣れるまでは味わう余裕もなく、後年、ゆっくり食べてみると意外に美味であったり、はたまたその逆であったりする事に気付いたりする事がございます。味わう余裕がないので、嫌いで食べられなかった物も食べれる様になるというメリットがございます。
早食いと共に出された物は残してはならないという掟があるのでありますが、早食いと共に解決するという訳であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会