入った新人が全員4年間を全うするというのは奇跡的な確率でありますので、かなり余裕を見て勧誘しなければならない訳であります。
ところが実際の勧誘の現場では「こんなに人気のないクラブが他にあるだろうか」と思う場面に再三、出会います。長い歴史の中で自ら志願し入團した者は数える程しかおりませんので、こちらから仕掛けなければ誰も入っては来ません。
入学式に新入生と思しき学生に学ラン姿の團員が接近を試みますと、悲鳴を上げ逃げ出す者、失神する者、失禁する者、死んだふりをする者、様々な反応が見られます。学ランを脱いだり、接近する際は挟撃ないしは包囲戦を以て臨む等の対策を取ったり致します。
まだ「男を磨く」という価値観が世に棲息しておりました時代は「背中を見せるのか」などと挑発すれば、それに乗ってくる血気盛んな若者も多々おりましたが、現在ではまず考えられません。
根本的な問題はやはり定着率の低さでありまして、ここが改善されれば勧誘活動も随分と楽になるはずであります。
かつては團員である事の苦しみや悲哀は入團すればたちどころに体感できたものでありますが、楽しみや喜びは自分で考え行動し掴み取れ、という自己完結型でございまして、バイタリティ溢れる者でなければ楽しみもなく日々の苦行のみか続く訳であり、自然と定着率も落ちる訳であります。
かつては團員である事の苦しみや悲哀は入團すればたちどころに体感できたものでありますが、楽しみや喜びは自分で考え行動し掴み取れ、という自己完結型でございまして、バイタリティ溢れる者でなければ楽しみもなく日々の苦行のみか続く訳であり、自然と定着率も落ちる訳であります。
今の世における應援團の意義、あり方をまずは徹底的に検証し、その中で團員として過ごす事の喜び、楽しみを新入生に伝え、且つ体感出来る場を提供する事が地道ながらも近道なのでありましょう。
八代目甲南大學應援團OB会広報委員会