リーダーの向き【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

昨日の続編でございます。
リーダーが観客に背を向けて立つスタイルのメリットは、応援会場で行う手法をそのままやれば良い訳ですから、舞台用として使い分ける必要がない点でありましょう。逆に観客に背を向けておりますので、せっかくのリーダーの声が観客席に届きにくいというデメリットがございます。
リーダーが観客席側を向くスタイルでは、このメリット、デメリットが逆になる訳であります。

各校での応援の型や演武の型の中で突きを入れる振りが結構、見受けられます。これは対戦相手側に突きを入れるという動作でありますので、応援会場等では、突きの場面になりますと、観客席側を向いていたリーダーが、クルリと背を向け相手校側が陣取る方向へ向かって突きを入れます。
これを舞台で初めから観客の方を向いた状態でやりますと、振り向いて自軍に突きを入れるという事態になります。故に舞台では振り向かず突きを行うという変更が必要になる訳であります。

我が應援團での演目の中でも「應援歌」「遠征應援歌」と言った演武で突きを入れる振りがございます。「遠征應援歌」は通常、リーダーは演武中、向きを変える事なく行いますが、応援会場では突きの時だけクルリと振り返るのでございます。逆に「應援歌」では振り返って突きを入れるというのが一連の振りになっておりますので、応援会場でのアレンジは不要という仕儀に相成る次第であります。

【應援歌】

我が應援團ではある時代より応援より舞台に力を入れておりました時期がございまして、舞台ではリーダーは観客の方を向いて行うスタイルが早くから定着しておりました。ただ「應援歌」はご覧の通りの振りでございますので、舞台で行う際は振りを変えるか、この演目だけはリーダーはバックと正対する形で立つか、いずれかのアレンジが必要でありましょう。

八代目甲南大學應援團OB会広報委員会