破れ太鼓 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

過日、節分祭について記事 を書かせて頂いたのですが、写真 に写っている羽織の背中に文字が認められるが、何と書いてあるのか?と言う問合せを幾つか頂戴致しております。今日はそのご回答という事でお話を進めたいと思います。

まずは華やかな甲南大学キャンパスを闊歩する二人組をご覧下さい。
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過日の写真に写っていた羽織は右側のものになります。紐で見難いですが「破れ太鼓」と大書されております。

その名の通り鼓手が着用する羽織なのでありますが、勿論、由来がございます。

 

應援團に太鼓は必需品でありますが、腕が折れんばかりに力一杯、撥を叩きつけます。鼓手志望の團員は練習が終わると手がボロボロになっていたものでございました。撥も柄が木製のものですと、折れてしまう事があり、予備の撥は鼓手の必需品であります。それだけ力一杯叩いても、びくともしない太鼓の皮を破ってしまった桁外れの鼓手が我が應援團にかつて存在しました。

 

甲南大学と最寄駅のJR摂津本山駅まで1.2kmの距離でありますが、大学で叩く太鼓の音が摂津本山駅のホームで電車を待つ人にまで聞こえたという伝説の持ち主であります。

駅で音を聞いたという方の中に他大学應援團のOBの方でおられ、音源を辿り我が校まで来られ驚嘆されたというエピソードが残っております。

 

その鼓手の怪力に纏わるエピソードは多いのですが、この方の1年下の鼓手が先輩の様になりたい、と幹部になった時に「破れ太鼓」の文字を大書した羽織を新調された訳でございます。

それ以降、鼓手は誰しも「破れ太鼓」に憧れたものでございますが、遂に達成した者は現れませんでした。今の世に「破れ太鼓」を再現してしまう馬力と気概を持った團員をお待ち申し上げております。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会