非常に観察力のある読者の方がいらっしゃいまして、一昨日の記事 をご覧になられてメッセージを送って頂きました。
「貴團の團旗のポール部分の素材は何でしょうか?鉄の様に見えるのですが…」
実によくご覧になられておられ、感服致しました。いつか触れようと思っていたこの話題をちょうど良い機会ですので、書いてみたいと思います。
團旗のポール部分について、他校のものをしげしげと眺める機会はそうあるものではありませんが、映像等で見る限りグラスファイバーやカーボンファイバーの軽量且つ頑丈な素材の物を使用されておられる應援團が多い様に見受けられます。
團旗というものは大凡6m程度の長さがある上にここに巨大な旗をつけ風を受ける訳ですので、かなりの負担がかかります。しかも旗を45度に傾けたり、地面と平行になるまで倒したり致しますので、相当の強度がなければ曲がったり折れたりする恐れがあり、かなりの強度が要求される訳であります。
昔は木製のポールもあった様でありますが、要求される強度を実現するには長さに応じた太さが必要とされ、必然的に重くなっていった様であります。
さて、我が應援團の團旗のポールはご指摘の通り鉄製のポールでありまして、強度を保つため、かなりの重さになっております。写真の様に團旗を傾けたりしても撓りも致しません。
故に旗手は立ったままでの團旗礼など出来る訳もなく、全体重をポールにかけて懸命に体勢を保つ形になるのでございます。旗手が体格が良いのは力だけではなく、ある程度の体重がないと持てない為であります。ポールは剣先を含め5つのパーツに分かれ、ボルトで各部位を繋げる作りになっております。
何故、こういうポールを使用しているのか、理由は色々とありますが、最大の理由は大團旗旗手は相当の修練を積まないと務まらないという事が挙げられます。
この修練の厳しさは團員なら周知の事であり、それが故に旗手は團の象徴を預かるという意味合い以上の存在たり得るのでございます。そういった意味でこの團旗は旗手にとって目指すべき高い嶺に掲げられた一輪の花の如き存在であり続けた訳でございます。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会