映画「嗚呼!花の応援団」の第3作のご紹介であります。
第3作は昭和51年に上映された前2作に引き続き昭和52年に公開された昭和最後の「嗚呼!花の応援団」映画でございます。
過去2作品で統制部長の小川を演じていた本間進さんが、三代目青田赤道として登場致します。幹部の配役が変わった事により、統制部長の小川は、リーダー長柏原役だった堀礼文さんが演じ、リーダー長は新たに松田茂樹さんが演じております。
また準主役とも言える1回生 富山役の香田修さんは、第2作出演後、時のアイドルに平手打ちをするという壮挙に及び、芸能界を一時干される事となりまして、この作品では降板され、川畑信三さんが富山を演じております。ただ富山が変わった事により、シリーズとしての面白さが半減してしまった感は否めず、物足りなさが残ります。
青田赤道のお見合い、統制部長・小川の涙の10万円の雪駄、二回生小林の淡い恋、潔癖症の大学教授助手石部、父親・玄道と赤道の親子の葛藤など、それなりに楽しめるエピソードが揃っております。ただ青田赤道役の本間進さんは前2作の小川統制部長のイメージが強く、且つ青田赤道にしては少々、美男子過ぎるかもしれません。ただ本間さんは拓殖大学拓神会のご出身ですので、実在の應援團に限りなく近い世界で大学生活を過ごされた方です。
本作が昭和最後の作品となる訳ですが、主演の本間進さんがエグゼクティブプロデューサーとして平成版を製作されましたので、昭和と平成の架け橋役となった作品と言えましょう。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会