今やipodの時代でありますので、若い方はカセットテープなぞという代物はご覧になられた事もないのではないでしょうか?かの有名なSONYのウォークマンはこのカセットテープを聞く為の商品だったのですが、カセットテープは録音時間によって商品が色々とありまして、30分とか46分とか90分テープでございました。
その中、異色の存在だったのがエンドレステープと呼ばれるものでした。再生が終了するとまた最初に戻って再生するという代物で、学習用等に使用されていた様に記憶致しております。今回は"エンドレステープ”と呼ばれ、團員に恐れられた御仁のお話をしたいと思います。
私共のOB会の本部は甲南大學應援團の本部内に設置されておりますが、実務は別に事務局を置きそこで執り行われております。多くの場合、OBが経営する会社に置かれる訳ですが、この事務局を預かる者は、基本的に経済的にも時間的にも余裕があり、且つマメであり、しかも根っからの應援團好きでなければ務まりません。
現役團員が訪ねて来ようものなら、その日の予定は全てキャンセル、飲食を共にしながら應援團の現状を聴き、アドバイスを与えたり、昔話を聞かせたり、と世話好きでなければなりません。
OB会は昭和36年に結成されましたので50年近い歴史がございますが、石原慎太郎氏の都知事在任期間よりも長い期間を事務局として、幹事長として切り盛りされた先輩が今回の主人公であります。
ややエキゾチックな顔立ちの先輩、強いて申せば曽根晴美といった感じでしょうか。大の應援團好きでありまして、應援團引退後も何かと現役の活動に協力して下さっておられました。
そしてご自身の会社の事務所にOB会事務局を置き、OBへの通達、現役團員との連携を一手にこなしておられました。OB会でも幹事長というアンダーグラウンド的な表現ですと若頭に相当する要職を長きに亘って務められ、まさにOB会の主軸と言っても差支えない存在の方でした。それだけの経歴をお持ちの方ですので、その期間中、現役だった者にとっては先輩の事は共通の思い出になっております。【続く】
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会