各大学には大抵、校歌があり応援歌がございます。応援歌もいくつもございますが、第一応援歌に該当するものは校歌同様、大学設立に近い時期まで起源が遡る事が出来る由緒正しい歌でありまして、東京六大学などでは校歌と第一応援歌くらいは知っているという学生は珍しくない様です。有名どころでございますので50音順に紹介させて頂きます。
慶應義塾大学「若き血」
東京大学「闘魂は」
法政大学「若き日の誇り」
明治大学「紫紺の歌」
立教大学「行け立教健児」
早稲田大学「紺碧の空」
おおよそ第一応援歌のイメージがお掴め頂けましたでしょうか。これ以外にも第一応援歌と変わらない歴史を持つ第二の応援歌や、應援團が制作した応援歌、また著名な卒業生が寄贈した応援歌、有名なアニメのテーマ曲等を替え歌にした応援歌、色々な応援歌を持つ應援團も珍しくありません。
応援歌についてはWikipedia に結構、詳しく考察が記されておりますので、興味のある方はご参照下さいませ。
勿論、私共、甲南大学にも第一応援歌がございます。甲南大学の場合、旧制甲南高等学校を母体としておりますので、応援歌を始めとする寮歌は旧制甲南高等学校の寮歌を継承致しております。
第一応援歌は私共は単に「応援歌」と呼んでおり、上記の大学の様にタイトルはございません。度々、引用して恐縮ですが、wikipedia によれば、「暮れゆく空に輝ける(いざ心せよ大丈夫よ)」と命名されておりますが、私共もその呼称は初耳でございます。ただ一般的に特にタイトルがない場合は歌い出しの一節をタイトル代わりに呼称する傾向がありますので、その措置かと思われます。
この応援歌、正確には蹴球部応援歌と申しまして、読んで字の如くサッカー部を応援する為の歌でございます。1~6番まであるのですが、3番まではサッカーを表現する歌詞が散りばめらておりまして、他競技の応援に際しては相応しくなく、4~6番を歌うスタイルが定着して居る次第です。
故に1番の歌い出し「暮れゆく空に輝ける」と4番の歌い出し「いざ心せよ大丈夫よ」がWikipediaで併記されている訳でございます。
蹴球部応援歌があるという事は他部の応援歌もあるのか?と思われるかと存じますが、まさにその通りで野球部応援歌もございます。こちらは1~4番のうち3番までが野球に関する文言が歌詞に含まれておりますので、野球部以外には使い難いという事情がございます。
後、特筆すべきは、第一応援歌は応援活動等で最も使用頻度が高い演目でありますので、各校とも第一応援歌のリーダーの振りは秀逸なものが揃っております。またその大学らしさが最も表れる演目とも言えますので、應援團の演武をご覧になる際は第一応援歌に注目されると面白いかもしれません。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会