東映実録シリーズ | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

團員は数ある映画のジャンルの中でも押し並べて任俠映画 が好みでありまして、なかんずく東映実録シリーズ が一世を風靡した時代に現役時代を過ごした者にとっては青春のバイブルといった趣きがある名作が目白押しなのであります。

 

昔は洋画と言えば字幕でございましたので、字幕を読みながら映画を観賞するまどろっこしさは多くの團員にとっては不向きでありまして、洋画はエマニエル夫人以外は観た事がない、という姿が一般的であり、映画と言えば高倉健、鶴田浩二以外は考えられないという境地に達するのであります。

 

古くは高倉健主演の昭和残俠伝シリーズ が人気であり、映画館から出てくる人が皆、高倉健風の立ち居振る舞いになっていたと言われますが、その中に我が團の者がおりました事は疑う余地はありません。

 

ただ昭和残俠伝シリーズはストーリー的には毎回ほぼ同じでありまして、新たな刺激を求めていたところに登場したのが、この実録シリーズなのであります。

実録と冠するだけありまして、実際に起きた事件をテーマに制作されており、モデルと思しき人物も現役バリバリという現実感が受けたのだ思われます(実際に映画での自分の描かれ方に対して本人よりクレームが相当数あったそうです)。

 

OB全員にアンケートを取った訳ではありませんが、独断と偏見で当時の我が應援團での人気ランキングをご紹介しましょう。

1位 山口組三代目

2位 三代目襲名

3位 神戸国際ギャング

4位 大阪電撃作戦

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実録シリーズの金字塔「仁義なき戦い 」も人気があるのでありますが、これらの作品の前では些か分が悪いのであります。ベスト3の共通点は舞台が神戸であるという点でありまして、登場する地名は悉く馴染みの場所ばかりで、上映開始後、時を措かず映画の世界にどっぷり入れる訳であります。また映画鑑賞後は、映画の中で高倉健が歩いていた湊川神社へ寄ってみようと思ったら、僅かな移動でその思い付きが実現できるという点も見逃せません。

 

後は主演が高倉健 であるという事でしょう。最近も映画「あなたへ」で脚光を浴びております健さんは当時から私共の熱い視線を一身に浴びておられた訳であります。

 

4位の大阪電撃作戦は否応なく気分を高揚せしめるテーマ曲と、テンポの良い展開が人気であります。舞台は大阪ではありますが、主人公と敵対する勢力が神戸にあり、神戸vs大阪の戦い模様が描かれております。

尚、神戸国際ギャング大阪電撃作戦 はDVD化されております。山口組三代目、三代目襲名は何故かDVD化されておらず、CS放送の東映チャンネルか、インターネットの動画配信サイトでしかご覧頂けません。「あんな名作をDVD化しないなんてけしからん」と義憤に燃えてらっしゃる方はこちら からリクエストできます。

次回は、この作品群が團員の日常にどういう影響を与えたかについて書いてみたいと思います。

 

※その後、皆様の声のお陰でDVD化されました。有難うございました。

 

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