拓殖大学應援團紅会様の活動 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

その名の通り拓殖大学應援團に在籍された方を中心に構成されるOB会組織であります。残念ながら私共同様、その伝統を継承する現役学生がいらっしゃいませんが、紅会様では独自の活動に取り組んでおられますので、皆様にご紹介させて頂きたいと思います。

拓殖大学應援團と言えば、應援團業界の金看板でございます。應援團員は挨拶、返事に「押忍」を使用しますが、そもそもこの「押忍」は拓殖大学がルーツと伝えられています。

さて、紅会様の独自の活動と申しますのは、OB有志でリーダー公開を開催されておられる点でございます。参加者全員が羽織袴に身を包み、和太鼓一張で伝統の演舞の数々を演じられる様はまさに勇壮無比であります。よく他大学應援團の創立記念式典で、余興でOBがリーダーを行う場面がございますが、紅会様では太鼓からバックまで全てOBでやっておられます。
こういう演舞は見た目以上に体力が必要である事は経験者しか分からないかもしれません。ずらりと並んでリーダーの指揮に合わせ歌を歌い且つ舞うバックと呼ばれる役割も、かなりの修練を積まないと一糸乱れぬ、という訳には参りません。

またリーダー公開のみならず箱根駅伝での応援や、靖国神社での奉納演舞、全日本学生応援団連盟の連盟祭への特別出演等、実に精力的な活動を展開しておられます。
私共が万言を尽くすよりも、連盟祭の模様がYouTubeでご覧頂けますので、百聞は一見に如かず、ご理解頂けるかと存じます。

【平成22年 全日本学生応援団連盟 第60回記念祭】



私共が紅会様の活動を通して訴えたい事は、大学の歴史・伝統・文化を後世に継承してゆく事の大切さであります。卒業してしまうと仕事や家庭の事に追われ、母校の事は一顧だにしない、そういう人が結構いらっしゃるかと思います。
ただ日常の細切れの僅かな時間でも母校を想う事が必要だと我々は思います。特に應援團は大学の伝統・文化の結晶とも言える歌や演武の数々を伝承する役割を担っておりました。應援團に籍を置いた者は、現状がどうあれこの責務から目を背けてはいけません。紅会様の演舞を拝見する度に、継承する方法はいくらでもあるのではないか、そう問いかけられている様な気がします。

もう一点、皆様にお伝えしたい事は、年齢の問題であります。紅会の中島会長は昭和45年のご卒業との事でございますので、現在64歳であられます。また演舞に出演されておられる方も近い代が多いとの事ですので、その前後の年齢の方が中心になっておられる訳でございます。つまり燃え滾る情熱こそが肝要なのであり、年齢・体力は関係ないという事なのであります。

中島会長は我が應援團で言えば16代目と同じ代になられます。少なくとも16代目以降のOB諸兄は、今一度、應援團OBとして自身が為すべき事を真剣に考えてみる良い機会かと存じます。

末筆ながら拓殖大学応援団OB「紅会」様の益々のご活躍とご発展を衷心より祈念申し上げます。


※本記事は拓殖大学応援団OB「紅会」様のご認可を頂いた上で掲載させて頂いております。文章、動画等の無断転載を固くお断り致します。

八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会