校歌・寮歌【その2】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

甲南大學應援團員は演歌好き、というのが前回 の結論ではなく、甲南は学園歌が歌えない学生が多数派というのが前回のお話でありました。これは今に始まった訳ではなく、昔からの悪しき伝統であります。

 

兄弟校である学習院大学とは毎年、定期戦を行っているのですが、その開閉会式で両校の應援團がエールを交換するセレモニーがあります。学習院大学サイドは應援團團長が壇上に上がり「院歌斉唱」と号令をかけますと、式典に出席している学習院の学生が一斉に起立し、團長の指揮に合わせ校歌にあたる学習院院歌を斉唱します。

負けじと甲南の團長も「甲南大学学園歌斉唱」の号令をかけますが、歌っているのは團員以外は殆どいない、というお寒い状況をご記憶のOB会員も多いのではないでしょうか。特に新入團員は、應援團のみならず体育会を含めた全体の統制がとれた学習院院歌に度肝を抜かれたものでございます。

 

【日本寮歌祭で甲南の歌を高らかに歌う旧制高校の先輩方】

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様々な大学の祝勝会や同窓会等の模様も最近はYouTube で閲覧できますが、締めには必ずと言って良い程、理事長、学長、同窓会長を中心に,、時には肩を組んで校歌を高らかに歌い上げたり致します。個人的に甲南の同窓会に出席した事は一再ならずありますが、斯様なシーンに出くわした事はありません。それもその筈で校歌に該当する学園歌を歌える人が少なく、馴染みも薄い為、同窓の連帯を強める効果がない為であります。

 

しかしながら歌には不思議な力があるのは万人が認めるところでありしょう。甲子園球場における六甲颪の大合唱を例に出すまでもなく、歌が万余の群集を一つにする事例は珍しくありません。本来、大学に伝わる幾つもの歌は、そういう役割を担う筈だったと思われます。それを広く全学友に浸透させる責務を担っていた我々應援團の責任は重大であると言えましょう。

 

しかし何事も遅すぎるという事はありません。これまで出来ていないのであれば、これからやれば良いのであります。つまり甲南の甲南による甲南の為の歌、という文化の創造であります。

【続く】

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会