幹部交代 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

大学の各クラブは年に一度、幹部交代が行われます。4回生が引退し、3回生が新幹部に就任する訳でございます。

 

應援團の場合、大学によってその時期は異なる様で、前期講義が終わる7月までに交代を行う團もある様でしたし、私共の様に12月に行うところもございます。概ね秋の学園祭シーズンが終わった後、交代するところが多かったのではないでしょうか。

 

私共の場合、11月下旬に学園祭が終わり、12月上旬に学習院大学との定期戦の閉会式がございますので、その間に幹部交代が執り行われます。幹部交代当日は、全員が集合し幹部練習と呼ばれる当代最後の練習がございます。

実を申せば日常の練習で幹部が全員揃う事は稀でございます。下級生時代に落とした単位の習得の為、ひたすら授業に出席する者、就職活動に東奔西走する者、それぞれの事情がございますので、日常は監督がてら幹部1名が見学に来る程度で、後は秋の学園祭前の練習の時に揃う事が何度かある程度でございます。

 

しかし幹部練習の際は幹部は全員、学ランに身を包み練習に参加します。通常は3回生が練習のリーダーに立ち、発声練習、腕立て伏せや型の稽古の手本を示すのでございますが、この日だけは幹部が全て交代でリーダーを務め、3回生も1、2回生に交じって練習をつけられる立場になるのであります。1回生にとっては、初めて見る幹部の練習リーダーの姿、練習をつけられる3回生の姿に新鮮さを感じる訳ですが、これが1回生が見る事が出来る最初で最後の場面となります。

 

練習終了後、全員で身支度を整え、神戸三宮にある神社に参拝し、神前で幹部交代をご奏上申し上げ、奉納演武を行った後、三宮で新幹部誕生の祝賀会が行われます。旧幹部は学ランの襟に燦然と輝いていた金バッジが銅バッジに変わり、まさに身をもって世代交代の現実を思い知る訳でございます。新幹部は新しく付いた金バッジが、新3回生は新しく付いた銀バッジが嬉しくて仕方なく、盛んにトイレに立っては洗面所の鏡で襟のバッジを確認する姿が見られたものでございます。4回生にとっては寂寥感漂う一日であり、下級生にとってはぞれぞれの新しい役割に胸躍らせる一日と相成る次第でございます。

 

尚、内輪の幹部交代の模様は秘儀とされておりましたが、平成10年に雑誌社の取材がございまして、秘儀でも何でもなくなってしまいましたので、その時の模様の画像を公開させて頂き、本稿を終えたいと思います。

【「男の花道」45代目継承式の模様(平成10年)】
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新しく入團された方は49代目になり、その1年下の方は50代目になります。50代目継承式典は史上最大規模で執り行う準備がございますので、入團をご検討の皆様の判断材料の一つにして頂ければ幸甚に存じます。

 

八代目甲南大學應援團OB会

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