浮気、不倫問題専門カウンセラー河野匡利です。
夫がなぜ頻繁に女に会うのか。
あんなにまめに連絡をし続けるのか。
それほど好きなのでしょう。
そんなに愛しているのでしょう。
そう感じている妻も多いでしょうけど、
不安だからです。
自分を襲ってくる痛み、苦しみ、不安を感じたくないから。その感情から逃れたいからです。
女から連絡がくれば、どんな時でも真っ先に返信する。
女と会えるなら、妻、家族より優先して飛んで行く。
不安が一時的に安心に変わる瞬間です。
自分の中に心の支え、よりどころ(これまでもよく言ってきましたが)が育まれていない人間が見つけた居場所。それは不倫者の勘違い、錯覚なのですが。
自分は承認されていると感じる夫の満たされた感は半端ありません。
女と会っているとき、ラインなどで繋がっているときは安定しているのですが、そうじゃないとき我に返り、そもそも自分が抱えていたネガティブな感情が襲ってくる。
妻から見れば、密接に太く繋がっていると感じますが、いえいえ不倫者の心の状態は密接に、太くだなんて感じていません。
急に切れたらどうしよう。
何かが起こって会えなくなったらどうしよう。
気持ちが変わって去っていかれたらどうしよう。
そんな不安を抱いてもいるのです。
なぜそんな不安を抱くのかは、そもそも
俺は十分ではない。俺はたいした人間じゃない。俺はダメだと自己肯定感が低いから、すぐにネガティブなことを考えてしまう。
もっと言えば、不倫相手のことを信じていない(当然ですが)ばかりか、自分ですら信じられない人なのです。
「僕(私)のことを見捨てないでね」
「早くしないと彼女が他の人のとこに行ってしまう」
このようなワードを私は何度も聞いてきました。
夫が女に言った言葉。夫が妻にほざいた言葉です。
離婚を妻に執拗に迫る夫の中にもけっこういます。
となると、不倫者はどういう行動に出るかおわかりでしょう。
彼女の行動を把握したい、心の中まで知りたくなります。それも完璧なまで。
自分がいつも繋がっていないと、この恋愛は壊れてしまう、彼女は離れてしまうと不安を感じてならない。
そうやって心身とも疲労困憊し精神に異常をきたしていく不倫夫。 一度落ちるとこまで落ちた方がいい。