浮気、不倫問題専門カウンセラー河野匡利です。
浮気、不倫問題は、夫婦を危機に陥れるには十分な出来事です。
本当のことを知れば誰しも苦しくなりますが、不倫を認めない夫も多いなか、夫婦間でもめた後の妻の苦悩はより大きいものです。
「なぜ夫の不倫に、こんなに苦しまなければならないのか」と苦しむし、
「こんな夫とは離婚でもいい」
そう思う妻も少なくありません。
離婚せず夫婦関係を修復したいのに、夫に対して悪く捉え過ぎ、ネガティブな想像が無限に広がってしまう方は多いものです。
難しいこととは思いますが、
もう少しだけ冷めた捉え方をしませんか?
つまり、ネガティブな出来事で傷を負った妻の心は悪いほうに想像を膨らませ過ぎます。
これは仕方がありません。
人の心は、一つのネガティブな出来事や経験が、多くのポジティブな記憶を帳消しにしてしまうから。
それに繰り返し認識し続けてしまうもの。
夫が家を出て行ったらどうしよう、
離婚になったらどうしよう、
帰ってこなくなったらどうしよう、
女が本気で引かなかったらどうしよう、
〇〇したらどうしようが、
どうせ〇〇なんだから。
きっと〇〇になります。
と、自分の中で現実化させてしまう。
自分の心に二の矢、三の矢を放っているようなもの。
そうなってくると、夫の顔色、態度、言動をうかがい過ぎ一喜一憂してしまう。
夫に流され過ぎている。
でも、妻が想像したほどのネガティブなことは起きないことは多い。
妻が抱えてしまう「もう夫婦は終わった」もそう。
でも実際夫は、
そんな夫婦の終わった感、絶望感なんて抱いていない。
ただお花畑に浸っているだけ。
恋愛ごっこで不倫相手に流されているだけのこと。
それにネガティブな空気、態度の妻に対する自己防衛に必死なだけ。
そんな夫に、「いったいこれからどうしたいの!?」と聞いたところでも、
「私は離婚でもいい」って言っても、
いい加減な回答が返ってくるだけで、その回答や態度にまた真に受けてしまう妻。
もう少し現実を見てください。現実を受け入れて欲しいのです。そこは夫次第でなく、妻の自己認識次第と言えます。
「不倫に蓋をする」ではありません。
「夫のことは見て見ぬふりをし、考えないことにする」はではありません。
その不倫がどんな状況で、どんな相手かわかるにつれて、二人の関係はこうだと説明しています。
そして夫の頭の中がわからないから、夫の心理を説明しています。
なのに、夫の心理を自分で解釈してネガティブに作りあげています。
そう感じる奥様はほんと多いです。
だから実際起きている事実を正しく知ること。
そして受け止めることです。
自分の心がどれだけ深読みしているかを知る。
また、どうしてそんな自分になっているのか。
それも原因があるし、正しく理解することは必要です。
そのうえで、意識を夫のこと以外に向けることも重要です。
誰しも不安は抱きます。
しかし抱く不安が大き過ぎる方もいます。
自分が想像する不安なことが実際起きる確率が超高いからです。
だからこう考えてください。
自分がそこまで不安に考えることの多くは実際には起きないと。
起きる確率が実際に低いことも自分で高くしている。
なかにはそんなことが起こるはずがないことまでも。
そしてもうひとつ。
自分のネガティブな投影の癖に気づいてください。
他者の心を悪いほうに考えてしまうことは昔からでした。
学校でも職場でも、そんなことはよくあったでしょう。
これまでにわからなかった「なぜ?」を知り、
落ち着いて整理していくと、やっと腑に落ちる方は多いものです。
でも、その方のケースで時期が来たら、覚悟を決めて切り出し、行動を起こすことは必要です。
夫婦関係や妻が改善しただけでは不倫は終わりません。
不倫問題は不倫の解決が必要です。
いい妻をしていれば自然消滅か!?とはいきません。