浮気、不倫問題専門カウンセラー河野です。
30年間、繰り返す夫の浮気、不倫に苦しまされてきた妻の決断を
連載でお伝えしております。
前回の記事はこちら 外国人女性と不倫していた夫
「これから一人で頑張っていく、
生きて行くんだと本当に強い意志と覚悟がないのなら、
そんな夫でも離婚しない方があなたのためかもしれません。いいですか、離婚を軽く考えてはいけまんせんよ!」
妻は弁護士にも言われたそうです。
その前に私も、はっきり伝えたのですが、
「離婚はちょっと待ったほうがいい!」と。
この奥様を見ていたら、同じように思ったということですよね。
「不貞の証拠としては十分ですけど、
そこまでの(奥様の)要求は通らないでしょう。
裁判所も認めません。
少しでも高額な金額をとるという方向で考えていくしかない。」
しかし妻は、
「自宅をとりたいんです。慰謝料なんていりません。
自宅をもらい、夫が家から出ていき、
自宅の敷地内で事業を運営しているので、
別の場所に移ってもらえればそれでいい。
家を出ていっても仕事で来ていたら顔を合わせますし、
顔なんて見たくありません。
それだけでいいんです。」
もちろん夫が妻に家をあげて愛人のところに自ら出ていけば済むのでしょうが、
「彼は絶対に、私の方を追いだしてくるでしょうね。
私が出て行った後、女を招き入れるに決まっています」
妻が、家にこだわる気持ちはよく理解できますし、
弁護士もよく相談される内容でしょう。
だが、無理なものは無理だとはっきりと言われ、
「なんだかな~、これだけの悪事を働いてきたのになぜ?」
とまで思う方もいるようです。
決して離婚を甘く考えていたつもりはないでしょうけど、
どこか甘ちゃん的なところが感じられたのでしょうか弁護士にも。
基本ケチですから(苦笑)
かなり抵抗してくるのが目に見えています。」
とそんなことも言っていたという。
とにかく今すぐ離婚に向けて走ることは一旦休止すること。
私にも言われ、弁護士もそう言っていたわけです。
そしてその中で、
女の方にだけは、先に対処しておいたほうがいいということです。
妻は、「河野さんにも弁護士にも同じことを言われました。
今すぐに離婚しないことが私がとるべき選択なのですね。
これからどう夫に話していくか。河野さんにも聞きながら、
事務的なことは弁護士の先生にも頼り進めていきます。
もちろん離婚を諦めたわけではありません。
お二方には私が一人で生きていく覚悟というものを感じとってもらえなかったようですが(苦笑)
まだまだ人生は長いのです。
離婚するという覚悟は不動なものだ、その迷いはない。
でも離婚するなら、納得がいく条件(カタチ)で離婚するべき。
でなければ、今までこんなに苦労した30年間は何だったのかと後悔します。
「今までより気持ちはだいぶ軽くなりました。
これから先生たちの意見を聞きながら負けないで
頑張っていきます。」
初めて会ったときより、だいぶ覇気が感じられた妻でした。
<全編>
4.夫の言葉の暴力