照葉、古都、逍遥 | こなみのこみみ

こなみのこみみ

ひとは言葉で生きている。

Can't you hear.....
Noise of Angel,Wisper of Lucifer.

玩具の様に小さな

緑色の電車に乗って

コトコトと海辺の街を行く


ねだられてその気になって

袖を通した紅花紬

ほら いつもとは違うの

ゆっくりじゃなきゃ坂道は登れない


神社の境内でささやかな小休止

鳩の形の焼き菓子を半分に割って

あたまはあなた しっぽはわたし

バターの香りがほろほろと溶ける


木々よりも先に色づいた

八卦に気付いてくれたかしら

歩くたび ちらりとのぞく

足元の銀杏色に


人に記憶があるように

木々も記憶を持つのなら

千年の時を越え

新たに芽吹いた若木よ

私たちの未来を

どうか留め置いてください


色を変え 葉を落とし また茂る

螺旋の営みのなかに