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ある吹奏楽部顧問の勉強日記

愛する生徒達のために、一生懸命に頑張っています。
でも、生徒達に教えられることのほうが多い毎日です。
彼女たちが将来、社会に出て、人をまっすぐに愛し、人から深く愛されるような人になってほしいと、強く願いながら日々向き合っています。

私は、上達を実感する指導をしたいと常々思っています。


なかなかできません(笑)。

言葉で伝えたいもんですが、それも苦手。



で、昨日、嬉しかったことがありました。


それは、他の先生(他部活の先生)が、褒めてくださったんです。


ありがたいことです。



すかさず、紹介しました。



で、それは、なぜか、という説明もしました。


冬からずっと積み重ねてきたからだよ、って。



積み重ねてよかった、これからも積み重ねがんばろう、って思ってくれる人が増えるといいです。



基礎練習や、冬~春の活動って地味だから、実感したもんですよね。







一番の実感は、大会で感じたいもんですが(爆)。

ここでは、吹奏楽部の話題を書いていますが、今日、通常業務である学年の生活指導として学年全体に話をする機会がありました。




そこで私は、いっつも吹奏楽部に話をしていることを言いました。部員はきっと笑っていたに違いない(笑)。





「人柄を磨け」

人はどんな所で評価されるか。それはテストの点だけではない。その人の人柄だ。人柄は明るいとか暗いとか、友達が多い少ないとか、そんな話じゃあああない!

人柄って、指示されたことを遂行できる力、時間を守れる力、身なり服装がしっかりする力、そしてなにより挨拶する力だよ、と。


そして、人柄って人の中でしか磨く事が出来ない。だから、200人で磨き合ってほしい。時には角と角がぶつかって痛い思いをするかもしれんけど、それも丸くなるチャンス。磨かれるチャンスだよ。





って。



偉そうなことを言ってしまいました。


ちゃんちゃん。




ここは、吹奏楽の話題しか書いていなかったのですが、新学期にあたり、新しいクラスに配った学級通信が、ほとんど、吹奏楽部員に言っていることと同じだったことに自分が笑ってしまいました。


人生に必要なものは「笑い」と「アイディア」

楽しいことがあるだろう。そういう時は思い切り「笑い」たい。 

楽しいことが特別になくても、俺はなにかアイディアをだして皆を「笑わせ」たい。(時には滑ろうとも)

嬉しいこともあるだろう。そういう時は思い切り「笑い」たい。

嬉しいことがない時は、「アイディア」をだして、みんなで喜べることをつくりたい。

怒れることもあるだろう。そういう時俺は真剣に怒る。でもさらに俺が率先してみんなが怒られないように「アイディア」を考えていきたい。怒れることがなくなり、成長した時、心から祝い、「笑い」たい。

悲しい時も来るだろう。もしそれが笑い飛ばせるものだったら、俺が一緒に「笑い」飛ばしてやる。

悲しさが、本当につらいものならば、俺が一緒に悲しみ、「アイディア」を出してその悲しみを消し去りたい。そして、時間はかかろうとも最後は「笑い」たい。

この世の中、成績や結果が強く求められる時代だといわれている。しかし、最後の最後はその人の「人柄」が大切になると私は信じている。

 周囲を幸せにするように「笑って(笑顔で)」いたい。苦しい時も「アイディアを出して」乗り切っていきたい。そうやって社会に出た時に周囲から愛される「人柄」を磨いていってほしい。



こんなクラスにしたい

・常に笑いを自分から求めるクラス。嫌な笑いではなく、心から笑っていること。

   でもそれは、自分だけが楽しいのではただのこども。周りがどうやったら笑えるか、考えることができるいわば「大人な」行動である。しかも人任せにしないで自分から。みんなはできるか?

・苦しいことがあったら、率先して「アイディア」をだすクラス。

     つねに、どうやったら失敗しないだろうか、とか、どうやったらうまくいくだろうかと考える。勉強・テストや部活などで苦しい時どうやったら良いだろうかと自分で考えることができるか。しかもそれが自分だけでなく、他人のためにできると、笑いにつながる。苦しいことこそ笑いとアイディア。

・臨機応変、切り替えが早いクラス

     先生の指示に従うことは、もう簡単なことであってほしい。きっと中2にもなればなぜそんなことするんだろうって疑問に思うことだってたくさんあると思う。でもそういうのを乗り越えて、やるか、という切り替えや、周りを見て動くことができる「大人」。もっと上を目指すなら、本間に「こうしたらもっといいんじゃない?」と自分のわがままではなくみんなのためになることを意見する。そうした、クラスのために一致団結した集団を目指してみないか?かっこよくないか?


生徒指導上の問題で、部員をかなり強く叱りました。


自己嫌悪です。




だって、そんなチームを作ったのは俺じゃないか。

それを許せる雰囲気を作ったのは俺じゃないか。



全員に反省文を書かせ、提出させました。



それを見て、うちの生徒のすごさを感じました。



全員が、「自分たちの問題」としてとらえている。


失敗を取り返そうとアイディアを出している。






やっぱり若い人って、いい!


本当に生徒から学ばせてもらっています。感動をもらっています。




この一件で、また、あの子たちのことが好きになりました。



さあ、それに対して、俺は、何ができるか?勝負は俺、だ。

着実に、前進はしています。



少しずつ、うまくなっています。




でも、まだまだまだまだまだまだまだなんですよね~。




で、その一ミリの前進を褒めるべきか褒めないべきか・・・。





迷うなあ・・・・・・・・・・・・・・・・。






さあて、明日は一日じっくり「磨く」日です。

やっぱり、私の計画と、心の持ちようが、大切でした。




今日は、時間をしっかり見極めて、練習しました。だから、練習が集中してできました。練習後も余裕を持って下校できました。



今日は、何を練習するか、明確にして、一点集中で練習しました。だから、練習が深まりました。



ね、結局、指導者ですね。




私が常々生徒に言っていることは、「笑顔」と「アイディア」です。


それを、指導者が一番、持っていないといけませんね!



さあ、明日もいい音を探しましょう。





余裕無いのは、俺。



あせっているのは、俺。



生徒に危機感を上手に伝えらていないのは、俺。



それにさらに怒っているのは、俺。




悪循環のスタートは、俺。



ごめんね、みんな。





・・・でも、もう危機感をもってやろうよ。






さて、今日、生徒に配った、基礎合奏のことでものっけます。


○ブレストレーニング

   ・全式呼吸をマスターする

○イヤートレーニングⅠ

   ・自分の出している声と、楽器に出している音を近付ける。

   ・耳と頭を起こす。

   ・楽器を温める

   

○イヤートレーニングⅡ

   ・音階を声に出して、音程確認をする

   ・声と楽器の音を近付ける。

・息の吸う量とスピードを合わせる。息の吐く量とスピードを合わせる。

○発音

   ・音の出だしを合わせる。(4拍目の吸い、1拍目のアタックをそろえる)

   ・音の中身を「温かく」響かせる。(×息を放り込まない)

   ・息の出すスピードを隣と合わせる。

   ・吹く時のアンブッシャのチェックと、口の中の状態を確認。

○ロングトーン

   ・息を使いきる。(100%吸い切って、100%吐き切る)

   ・長く伸ばしている時に、自分の音を聞く。 

       ・息の吸うタイミングは合っているか。

       ・音を出した後の息のスピードは周りとそろっているか

       ・アンブシャは一定になっているか。

   ・次の音に行く準備はスムーズに。

○スケール

   ・息の使い方を、自然にする。高い音の息と低い音の息

   ・でも、音をつなげる=息をつなげる。

   ・スタッカートとスラーで、息の使い方をしっかり変化をつける(量とスピードの関係)


テーマは余裕、だと思います。


時間設定も、心の持ち方も。



管楽器(いや打楽器もだ)は、息に始まり息に終わる、なんて考えています。




先日の、レッスンでも、そこがあっていないということを、ご指摘いただいて、毎日、毎日意識をして練習しています。





速ければいいというものではない、という事を痛感した。



その場にあった「息」。



でも遅いといけない。

でも少ないといけない。





深ーーーーい。





忘れるわけないけど、基準が甘くなる。



困ったものです。





がんばれ、自分!

最近、他の部活の様子を顧問が話しているのを、耳にすることがりました。



それは、生徒が叱られたから「辞めたい」と悩んでいるのに対して、顧問が「練習態度が悪いから、(そ部員が)やめればいいい」、というもの。




私は当事者でもないし、その場にいたわけでもないし、その生徒と顧問の人間関係のこともよく知りませんし、なにより、それが冷静な判断からの本音とかどうかもわかりません。



でも、顧問が、『辞めればいい』って口に出して言うのは、よっぽどのことなんだろうな、と思ってしまいました。




それを訊いて思ったことを、自戒の念を込めて、自分のところに置き換えて書きます。


幸いにも私たちの部活に練習態度が悪い人はいません。でも伸び悩み苦しんでいる人は当然います。その生徒を私は前向きにさせて頑張らせることができているか、考えます。


その活動に魅力を感じさせ、もっとうまくなりたいと思わせ、そして、上達のための愛のある叱りを行い・・・



そういう運営を日ごろから行っていれば、たとえその生徒にとって正念場の時でも、こちらがしっかり愛をもって話をすれば、一緒に乗りこえられると思うんです。


「辞めたい」から「がんばりたい」へ。顧問としては「がんばらせたい」。



顧問は部員のために動きます。部員が顧問のために動いているのではないです。


ここを勘違いしないように、部活動運営をしていかなければなりませんね。



原因はすべて顧問の運営の力に起因しています。




もちろん学級経営もそうですね。


動きが悪いと感じるのは、自分の運営が悪いのであって、間違っても生徒の質ではない。


そう動かしたいのなら、なぜそう動かしたいか納得させ、そこから遠ければそれを説き、できた時に変化を喜び・・・



話がそれました。私は、基本、学級も部活もそのスタンスは変わりません。



最後まで、生徒のそばで、工夫しながら応援し続ける、生徒のために頑張る姿勢を崩さず行きたいと思います。



もちろん先述の件も、きっと深いお考えがあると思います。千尋の獅子を谷底に・・・というたとえもあり、時としてその姿勢も見習わねばならないと思っています。



結論。どの方の部活動も、みな、勉強になります。