アルバイト先の本屋にて、平積みの新刊コミックを発見。その名も「ワカメ酒」。
ずいぶんきわどいタイトルだなと、ギョッとしつつも、なんだかふわっとした絵柄だし、固定ファンがいるのかな、と遠巻きに眺める。しかし、新刊台に平積みにするのはいかがなものかと思われるタイトルである。
やがて、販促材料を持ってやってきた社員さん(人妻)が、「この本、おもしろいんですよ」と満面の笑みで、例のワカメ本をオススメしてくださる。
……あんた、そんな天使のような顔で何をおっしゃるのだ!と、めちゃくちゃ動揺しつつも、
「あ、そうなんですねー」と平気なふりを装う。
販促材料のとっくり(らしきもの。酒だから?どこまで卑猥なのだ!)を何処に置こうかと、うんうん悩む社員さんを尻目に、黙々と新刊コミックをビニールに入れる作業に没頭するわたくし。
やがて例のワカメ本に差し掛かり、まじまじとカバーイラストを見る段になって、ふと気がついた。
「ワカコ酒」。
内容は、おひとりさまOLのワカコが、単身居酒屋を放浪し、酒と食を楽しむという、なんとも健全かつ、
おいしそうなお話でした。
あああ。
汚れちまった悲しみになすところもなく日は暮れる。