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ローカルすぎて、静岡県民でも極々一部のマニアにしか分からないであろう激熱スポットである。
まぁいわゆる最近はやりの「都市型動物園(ないしは水族館)」ってヤツが、静岡市のド真ん中にある大型商業誌施設・MARK IS 静岡の中にお目見えしたのである。
コンセプトは読んで字のごとく「可愛い動物たち(アニマル)とふれあい(タッチ)しちゃおう!」
経営母体は全国的にも有名な「伊豆シャボテン動物公園」だというのだから、日々多忙な業務に追われ世知辛い世の中を渡り歩いている動物大好きっ子の私としては
「アニマルにタッチできるからアニタッチ!安易なネーミングでいーじゃないの!!」
と嫌がおうにも期待が高まる、というものである。
おとずれたのは、たまたま仕事が休みとなった平日の午後。
受付で入場料の1,200円を支払い、意気揚々と乗り込もうとすると。
(受付のお姉さん)「動物たちのエサやりが1回200円でできます。回数券だと1,000円で6回出来るので、お得ですよ」
出たよ出たよ、「伊豆シャボテン動物公園」方式が!
あそこは決して安くはない入場料以外にもこういうやり口で、都会の喧騒に疲れ動物に癒しを求めて集まる純真な県民を誘惑してくるのである。
相変わらずやる事がエゲつないなぁ!
という訳で、結局1,000円でエサやり回数券を購入し、はやるムネを抑えながら入場する。・・・おおぅぅっっ、案の定貸切状態!
まともな社会人なら社畜として束縛されている時間帯、会場の中にいたのは数人で、半数は小さなお子さんと一緒の幸せを絵に書いたような家族連れだが、残りの半数は人間の友達は少なめ、動物好きのお一人様とお見受けする。
もちろん、私のその後者に仲間入りだ!
受付で貰ったパンフレットを確認すると、ここには30種類以上、200匹の小動物たちが常駐しているとのこと。
まずは入口で眠たそうな顔をしているフクロウたちにご挨拶。
そのすぐ向こうが騒がしいんだが・・・原因はコイツらか。
そう、ヒヨコの集団である。
ちなみに200円のエサやりでヒヨコすくい体験もできる。
・・・しかもよく見るとうっすらトサカっぽいものが・・・オイオイこいつら、もう既にヒヨコじゃないんじゃない??
なんだかヒヨコ特有のポワポワ感もなく、羽も生えて来ちゃってるんでケージを飛び越えて床を歩き回っているヤツらが足元をフラフラしている。
正しい「ヒヨコ」。
いつでも脱走できるんだぜ!の気合十分なアニタッチのヒヨコ。
近くにいたスタッフさん曰く
「いわゆるヒヨコの時代は3週間ぐらいですね~この子たちはもうすぐ養鶏場に戻りますよ」
経営に伴う大人な事情を知ってしまい少し気分が重くなったが、気を取り直して奥に進もう。
この「ギリ」ヒヨコゾーンの向こうはネズミゾーンである。
撫でようとすると一目散に逃げていく愛想のないテンジクネズミ、つまりはモルモットとの触れ合いは諦めよう。
テッパンの可愛さ、フェネック。エサをもらうためにスタンバる。
さらに奥にはこの施設の目玉でもあるビントロングがいるのだ。
動物素人の皆さんにレクチャーすると、ビントロングとはまぁ少し清潔感のあるナマケモノ、とでも思っていただければよろしい(あくまでも主観なので本気にしないように)。
なんでもこのビントロング、ポップコーンの匂いがするらしい・・・のだが、私が行った時には昼寝モードに入っていて、その匂いを感じることはできなかった。
下から見上げたビントロング。ヤル気ナッシング。
ところで、動物ってこれだけか?
ヒヨコとモルモットで既に200匹中180匹はクリアしてそうだけど、それで1,200円はちと暴利をむさぼり過ぎじゃないの・・・と思っていたら、メイン会場は最奥にあった。
こちらの部屋はなんと、全ての動物が放し飼いになっている無法地帯なのだ!
私の大好きなWOWキツネザルもいるじゃないの
!
この人たちに会うために、私は本家のシャボテン動物公園で入場料2,700円(平日料金)に加えてボート乗船代1,500円を支払ったというのに、ここでは1,200円で触れあい放題である。
油断していると肩に
ドンッッッ
と助走もなしに飛び乗ってくるのもワオキツネザルファンとしては嬉しい限りだ。
実は超フワフワで、無臭な彼ら。
先日生まれたという赤ちゃんザルもお披露目中
部屋の一番奥には、マニアに人気のカピバラが猫足のバスタブで優雅に入浴中。
コイツも触りたい放題である。
さらに足元をチョコマカと走り回っているのが
ミーアキャット!
確か、砂漠に生息していて警戒心が強く
こんな感じで常に警戒を怠らないイメージがあるのだが。
このミーアキャットは抜群に人懐かった。
一人だけケージから出ていて、スカートの中に潜り込んだかと思うと膝の上に乗ってきて昼寝を始めたではないか!!
か、かわいい・・・
おろしたてのスカートの上にウンチまみれの足で乗ってきたのも許せちゃうほどの可愛さMAXっぷりである。
カピバラやウサギにエサをやろうとすると横から強奪、スタッフさんに叱られまくっている傍若無人さも魅力的だ。
客よりも飼育スタッフさんの数の方が多い状態なので、スタッフさんが
「この子は〇〇すると喜びますよ」
とか
「この子はまだ人馴れ訓練中です」
など、こまめにプチ情報を教えてくれるのも楽しい。
時間帯によっては、店内で様々なイベントをやっている。
エサやり回数券を使用して、写真撮影も可能なのだ。
生まれてから半世紀以上たっているが、初めてルリコンゴウインコとツーショット。
滞在時間は2時間程度。
これで1,200円が高いか?安いか?は意見が別れるかと思うが、個人的には大変満足して帰宅した。
とにかく、客がいない平日が狙い目である。
「年パス買って、月1で通っちゃおうかなぁ~~」
と思うあたり、伊豆シャボテン動物公園の策略にまんまとハマっているのが腹立たしい。