人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し、急ぐべからず・・・
静岡市民なら一度は耳にしたことのあるこのフレーズは、東照公、すなわち徳川家康公の御遺訓である。
という訳で、今年の初詣は昨年と同様久能山東照宮に行って来た。
昨年、大河ドラマで(静岡市と浜松市だけがやたらと)盛り上がった、徳川家康公をお祀りしている静岡県が誇るお宮である。
「楽して出世してバンバンお金を稼ぎたい・・・
」
と願う私が、出世大名筆頭の家康公にあやかろうとここ数年お参りしている神社だ。
冒頭の御遺訓が全く生かされていないのは一目瞭然である。
これまた昨年同様で能が無く恐縮だが、まずは日本平運動公園で初日の出を拝んでから東照宮に出発だ。
明けましておめでとうございます!!!
そして恒例の富士山、ドン!!
今日は空気が澄んで雲も少ないので、とってもキレイに見えていた。
手前に見えているのは清水エスパルスのホームのIAIスタジアム。
・・・J2残留だけどさぁ・・・
余談だけど。
静岡市清水区にはプロ野球2軍の「ハヤテ223(ふじさん)」の本拠地・清水庵原球場があるのだが。
この球場の命名権を公募したところ、同区内に本社があるあの「いなば食品」が権利を獲得した。
結果、球場の愛称は
「ちゅ~るスタジアム清水」
いはば食品の超ヒット商品。
どんなネコでもイ・チ・コ・ロ
という、伝説のおやつ「CIAOちゅ~る」に由来しているのは言うまでもない。
「ちゅーる」ではない、「ちゅ~る」なのである・・・勝負ごとに付きものの緊張感はZERO~~。
なんか平和でいいよね、静岡って
閑話休題。
実はこの日本平運動公園から東照宮の鳥居までは、およそ5km近くある。
更に本宮までは鳥居から20分余り階段を登るハメになる。
参拝経路まで入れれば全行程15km程を歩くことになるのだが、久能山のふもと周辺に無料の駐車場は無く、有料駐車場はお正月価格でボッタくられるのがシャクで仕方が無い。
(日本平には無料駐車場があるが、ロープウェイの利用が前提。)
ここは根性で歩くことを決定。
まさに「人生は遠き道をゆくが如し」、金を払いたくなければひたすら足で稼ぐしかないのである。
そうして歩き始めて1時間10分余り。
漸く鳥居に到着!
とホッとしたのもつかの間、その先には延々と続く階段が・・・
まぁ距離は長いが然程の急登ではないので、私の様に好き好んで山登りをするようなドMの変わり者なら、途中休憩なく一気に登ることも可能だけど
登った先にはそれなりに苦労した甲斐がある、と思わせてくれる風景が。
駿河湾を臨むこの絶景!!!
エッチラオッチラ階段を登って来た人だけが見られるご褒美だ。
エッチラオッチラ階段を登る後続者を上から睥睨する。
この先に進んでお参りするため、ここで参拝料500円を支払う。
こうしてたどり着くのが、国宝の御社殿だ。
J達もお参りしてるんだよね~~
「どうする家康」、個人的には面白かったんだけどなぁ・・・どうして視聴率低かったんだろ??(←全話視聴コンプした奴)
御社殿の脇を抜けて、更に上に登っていくと見えてくるのが
神廟。家康公の墓所である。
その神廟の横にあるのが金の成る木。
家康公は3股に分かれたこの木をみて
『よろず程のよ木(万事程のよき)』『志ひふか木(慈悲深き)』『志やうぢ木(正直)』(でありなさい。)
と説いたという。
「『金の成る木』っつーぐらいなんだから、お参りすると大金が手に入るに違いない!!」
とそれはもう熱心に金の無心をしまくった自分が恥ずかしい限りである。
神廟の高台から御社殿(裏)と駿河湾を臨む。
というワケで、煩悩を払うために今年は破魔矢を買ってみた。
2,000円で満願成就無病息災家内安全家業繁盛落書無用と、ありとあらゆるお願いをかなえてもらおうという魂胆である。
破魔矢にぶら下がっている今年の干支・龍の張りボテ(?)が可愛いかったのも購入理由だ。
「可愛い」と言えば、久能山東照宮の干支の置物(ミニ)もとても可愛い(上記写真手前の、三方に乗っている龍)。
去年のウサギも可愛かったのだが。
の方が明らかに
より小さくて、サイズ感が間違いまくってるだろう
!と思わんでもないが、可愛いからまぁ良しとしよう。
今日は天気が良いので、少し遠回りして富士山の写真でも集めてみるか・・・と寄り道したのが、これまた昨年も初詣帰りに寄った静岡市が誇る景勝地・日本平。
ここにある日本平夢テラスから見る富士山は、控えめに言って絶景である。
はい、富士山ドーーーン!!!
こんな絶景が無料の駐車場に車を停められて入場無料で見られるんだから、静岡市も太っ腹だ。
地の利を生かしてとにかく富士山まみれでお届けしてみた。
これをご覧の皆様(と私)に、今年も幸有りますように!!