登山した後の桜が思いのほか感動的だった件 | komomo日和

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孤高で優雅で役に立たない日常の記録

4月に入って職場が変わった。

そのお陰で準備を含めて、3月からメチャクチャ忙しかった、そりゃもうゲ○が出ちゃうくらいゲロー

・・・と、ここまでは約2カ月余りブログをさぼっていた言い訳である。

 

そんな多忙の日々の中、毎月愛読しているJ○B発行の「50代からの旅と暮らし発見マガジン」という、ビミョーなお年頃の私としてはちょっと抵抗感のある副題がついた通販専用旅雑誌『ノジュール』の早春の花の旅特集を美容院美容院で眺めていたのだが。

・・・いいじゃないの、桜

この疲れたココロを癒してもらおうじゃないの、桜に!!

 

目的地は日帰りで行けるところで、自宅から車で1時間半ほどの山梨県は『實相寺』

マガジンによると、ここには日本三大桜の「神代桜」があるだけでなく、この時期はスイセンの花も見ごろで「スイセン⇒桜⇒雪を被った甲斐駒岳』という三重奏の絶景が拝めるらしい。

 

だがここで問題が。

私は死ぬほど人混みが嫌いである。

「花より団子」という諺がある一方で、日本人は猫も杓子も花見が好きな人種である。

桜は見たいが人は見たくないショボーン・・・という歪んだ厭世観を持つ私としては、日の出とともに花見をすることを考えた。

 

が、待てよ。

早朝6時から花見を始め、1時間掛かったとして・・・7時。

折角旅行するなら他の観光もしたいけど、そんな早くからやっている勤勉な観光地などあるはずもなく。

往復3時間以上掛けて行って桜「だけ」見て帰ってくるって、さすがに面白みに欠けすぎだろ!

 

 

という訳で

朝イチバンにやって来たのは長野県、南アルプスに連なる『入笠山』です。

 

以前、母シズコと富士見パノラマリゾートからゴンドラに乗って山頂駅まで雲海くもりを見に来たことがあった。

その時は足手まとい(シズコ)がいたので断念したが、初心者向け登山でも有名なこの山に一度は登ってやろうと思っていたのだ。

(ちなみに母シズコは旅行運が悪いので、雲海は見れなかった。)

 

もちろん早朝登山なのでゴンドラは稼働していないから、途中の「沢入登山口」まで車で行ってそこから山頂を目指すことにする。

 

※以下、2023年4月1日現在の状況です。

メチャクチャ遡っていますので「雪がねーじゃねーか!」とか「桜咲いてねーぞ」という苦情は受け付けませんのでご注意ください。

 

駐車場はソコソコの広さがあるらしいが、なんせ人気の山なので万が一がある。

と思い、日の出とともに到着したら・・・人っ子一人いなかった汗

 

駐車場から整備された山道を1時間ちょい歩くと「入笠湿原」にたどり着く。

ようやく日が差し始めた時間帯で、当然ながら猫の子一匹いやしない。

 

ここから「マナスル山荘」経由で山頂へ。

途中の「花畑」(らしいところ)は

メッチャ雪ってんじゃん雪ゲッソリ!!!

私のシューズはフトゥーの登山靴、アイゼンとか持ってないんですけど!!!

 

それでも慎重に、恐る恐る、一歩一歩進んで行くと。

無事着きました~入笠山山頂です!

山頂付近は日当たりが良いので雪は無いのが幸いだ。

 

少し下ったビューポイントでは、富士見町の町並み越しに八ヶ岳も臨める。

入笠山は星空が素晴らしいらしいので、チャンスがあったら来てみたいものである(マナスル山荘までは車で来れる)。

 

 

さて、午前中には下山出来たので、このまま『實相寺』を目指そう。

 

おおっ!なんか想像以上にメチャクチャ桜してるじゃん!

 

門をくぐるといきなりの巨大枝垂桜が。

枝が大きすぎて棚が設置されており、その下をくぐっていく。

まさに桜のトンネルである。

 

天気は快晴太陽、桜は満開桜と、近年まれにみるお花見日和にテンションはダダ上がりだチュー爆笑アップ

 

 

 

てっきり「神代桜」一択だと思っていたのだが、境内には数多くの桜が植えられていてそれのどれもが巨木。

「○○寺の△△桜の子ども」などの看板が設置されていて、ここに来れば日本全国有名どころの桜をすべて見られるんじゃないの!?ってなぐらいの桜のオンパレードである。

 

ところで、肝心の「神代桜」は?というと。

 

境内の一番奥に鎮座ましましていた!

 

樹齢2,000年と言われるエドヒガン桜だそうな。

正直、他の桜より樹勢が劣っており「最近気になりだしてきたお父さんの頭頂部」的な寂しさは否めないが、その幹回りの太さといい迫力だけは無駄にすごい。

 

 

 

ところで、冒頭に述べた「桜とスイセンと甲斐駒岳の三重奏」はというと。

境内の外に出て(少々はしたないが)お寺の敷地沿いの塀によじ登ると。

 

 

塀の中は立ち入り禁止区域になっているので人が映り込まず、ご覧の通りの絶景の撮影に成功カメラグッド!!!

このまま来年の「ノジュール」の記事に使ってもらいたいくらいである。

 

 

この景色が賽銭代だけで見られるのは素晴らしい(臨時駐車場代は掛かるけど)。

お寺の周辺には出店もあるので、「花より団子」派の方にもご満足いただけるであろう。

清里のジェラート屋さんが出店。右は桜のジェラート。

 

車でしかこれない少し山奥にあるせいか、混雑も思った程でなかったのも良かった。

ちなみにここから車で5分ほどのところには、内湯も露天風呂もほぼ全て温泉、サウナも2つあり水風呂は冷泉、なのに料金は800円ちょいというリーズナブルな立ち寄り湯『むかわの湯』があるので、こちらも是非チョキ