郷土の春の便り | komomo日和

komomo日和

思いつくまま、気の向くまま
アラフィフ独身女の
ネコと旅行とその他もろもろ
孤高で優雅で役に立たない日常の記録

我が愛する郷土・静岡県から春の便りを2つお届けしようプレゼント

 

可睡齋のひな祭り(袋井市)

3月3日は言わずと知れたひな祭り。

 

余談だが我が家ではひな祭りも端午の節句も旧暦(1ヶ月遅れ)で実施するため、ひな祭りでは桃の花ではなく桜桜が満開、鯉のぼりは入梅直前の曇天くもりを泳ぐのが恒例であった。

 

ちなみに我が家のおひな様は亡くなったお祖母ちゃんが買ってくれた立派な七段飾りなのだが、

「全段飾るのはもぅ勘弁して頂きたいネガティブ

という母・シズコのワガママにより、10年以上前からローテーション方式を採用している。

ある意味、近代日本の働き方改革を先取りしていると言っても過言ではない。

 

管理職であるお内裏様とお雛様は毎年常勤なのだが、それ以外はシズコの感覚で登壇が決定する。

昨年はスタイル抜群の美人三人官女によるperfume形式だったが、今年辺りは久々に歌って踊れるアイドル・五人囃子によるJohnny'sバージョンが来そうな予感だ。

 

さて、静岡県では最近ひな祭りで全国的にも注目を集めているスポットがある。

遠州は袋井市の『可睡齋』だ。

つい最近も朝の情報番組『THE TIME』で生中継されたりして、調子コいているお寺さんである(一応、県内有数の名刹)。

 

時期がくると供養のために持ち込まれたというひな人形が寺内の各所に飾られる。

外階段も雛段化する。

廊下にもおひな様がズラリ。

 

ここの最大の見所が、関係者総出で1ヶ月掛かりで設置するという『大雛段飾り』だ。

その数およそ1,200体。

このひな壇、各部門ごとに分かれて設置されているので一見整然としているのだが、よくよく見ると下段はひたすら「三人仕丁」とかがずらーーーーと並んでいる地味な構成となっている。

どうせなら一番目に付くところは華やかな「三人官女」とか飾ればいいのにえー、と思わなくもない。

なお、このひな壇もスゴいけど、お寺の建物の中に自動運転式のエスカレーターが設置されているのもスゴい(むしろそちらの方が珍しい)。

 

更には今年は可睡齋オリジナルのおひな様も設置。

正に法要の真っ最中である。

おひな様もまさかのスキンヘッド。

役目を終えたら出家して坊主になるとは思いもしなかったであろう。

加えて今年の大河ドラマの主人公・徳川家康公とも縁が深いお寺、ということもあり

いたいた、最近静岡県内でやたらと目につく我らがJだよ(笑)

そのJのポスターの下のお内裏様が抱えているのは

あ~~・・・作っちゃったよ、今年限定バージョンのお守りだ。

「人生がうお守り」のあおり文句が失笑を誘う。

 

さすがお寺の中にエスカレーターを作っちゃうだけあって稼ぎどころは外さない。

このお守り、1,200円もするだけあってよく出来ており

そうそう、蓋を開けると中に家康公が居るんですよグッド!・・・って

買ったんかーーーい煽りガーンゲロー!!!

(この辺りはゴコイチが基本のアラシックの習性みたいなものなのでお見逃しいただきたい。)

潤坦が泣いて喜ぶ涎垂の一品である。

このひな祭りは(確か)3月いっぱいまでの開催だ。

 

さて、もう一つの春の便りは

 

浜岡砂丘の河津桜(御前崎市)

静岡県最南端の御前崎市。

そこの『浜岡砂丘』を含む自然公園内の歩道、500メートルほどに植えられているのは、早咲きの河津桜桜だ。

残念ながら今はまだ五分咲き程度であった。

 

浜岡砂丘はその名の通り「砂丘」なので、こちらを見るのもオススメである。

桜並木から一歩足を伸ばせば、駿河湾を一望する大パノラマが拝める。

風力発電の風車も風情がある。

 

おまけ。

浜岡砂丘から海岸線を東に向う車と、県内最南端の御前崎の岬が見えてくる。

ここにある『御前埼灯台』は、現役ながら登れる灯台として有名なのだ。

大人400円を払って登る展望デッキからは、海に向って断崖絶壁となっている御前崎の地形がよく分かる。

どれも静岡県が誇る景勝地なので、近くにお寄りの際は是非行ってみてくださいバイバイ