琵琶湖1/3週旅行、2日目。
本来この旅行で一番行きたかった場所、それは
世界文化遺産でもある『比叡山延暦寺』。
google先生によると、宿のある彦根駅前から延暦寺(東塔)までは車で約1時間半とのこと。
だが、途中で思わぬ渋滞にハマってしまい予定を30分程オーバーしてしまう
まぁgoogle先生の算出時間は「全て青信号でコーナーでは内角ギリギリを攻める」ことが前提なので、時間通りに行った試しがないんだけど
延暦寺拝観は東塔エリアから
有料道路の比叡山パークウェイから延暦寺を目指して、先ずは『東塔』エリアへ。
彦根からだと横川エリアから回るのが手っ取り早いのだが、「東塔エリアから回るのが王道」となんかで見たような気がするので、比叡山初心者&律儀なA型としてはそれに従うことにする。
今年は比叡山を開山した伝教大師(最澄)の1,200年大遠忌の年、且つ(旅行した時は)丁度紅葉シーズン真っ盛りということで、結構な人出でにぎわっている。
・・・「遠忌」って何※??
※没後 に長い期間を経て行われる年忌、なんだそうな。
そもそも「延暦寺」とは一つのお寺を指すものではなく、いくつかのお寺をまとめて「延暦寺」と称している。
比叡山には大きく分けて3つのエリア(東塔、西塔、横川)があってそこそこ距離が離れているので、有料道路代を払って自家用車で移動するか、バス
を利用するか、根性で歩く
かの選択を迫られるのだ。
ちなみに比叡山を南北に縦走する有料道路は、比叡山ドライブウェイ~奥比叡ドライブウェイの2つの道路がつながっていて通算料金2,430円とかなりお高めだが、今回は全国旅行支援の「今こそ滋賀を旅しよう!」クーポンが利用できたので大変助かった。
世間では賛否両論の全国旅行支援だが、日々の生活でカツカツな一般小国民にとっては有り難い制度である。
さて本題に戻って、東塔エリアの入り口にある大講堂から順に巡って行こう。
ちなみに拝観料は、3エリア共通券で1,000円である。
大講堂の先にあるのが鐘楼。
東塔エリアでは常に「ゴ~~ン」「ゴ~~ン」とけたたましく鐘の音が響いているが、その発生源がここなのである。
50円のお賽銭で気軽に鐘付き体験が出来る(もちろん私も思いっきり突いてやった)。
ここ東塔エリアのメインは何といっても根本中堂だろう。
伝教大師が比叡山で一番最初に開いたお寺とされている・・・のだが。
・・・なんだかやけに近代的なお堂だな
ガーーーン!!!
絶賛修繕中!!!
などとということは事前に調べればわかったはずなのだが、調査不足で現地で知った事実である。
完成は令和9年とまだまだ先の話なので、どのみち今拝観するしかないから仕方あるまい。
修繕中で唯一良かったのは、修繕中でしか見られない作業風景が見られること。
屋根の修繕をしているところ。
お堂の内部は撮影禁止だが、内部では「不滅の法灯」が1,200年絶えることなく灯されていると伝えられていて、「荘厳」とか「神聖」とか「崇高」とかの言葉に弱い小心な私としては
「ここでは絶対に粗相は許されぬ・・・」
と思わず背筋が伸びてしまう。
お堂の中の回廊では、体験型アートプロジェクションマッピング「DANDELION」が開催中とのこと。
スマホに登録した自分の「種」を映像として飛ばすことが出来るのだが、ロクにスマホを使えないくせに参加したがってスタッフさんを困惑させるアラフィフ。
根本中堂の正面の急階段を登ると、文殊楼が見えてくる。
なんか、古さ加減がご利益ありそうだ。
文殊楼から降りた大黒堂周辺。
ちょっとした広場になっていて、周辺は紅葉真っ盛りである。
特に意図したわけでは無かったのだが、良い時期に訪問できた、とほくそ笑む
※全く別日の画像に見えますが、日が出たり曇ったり
していた日でほぼ同時刻の写真です。
エリアの名前にもなっている東塔と阿弥陀堂。
いかにも若者が撮りそうな”映え”を意識する昭和生まれ。
これで一通り東塔エリアは巡ったか。
私は神社仏閣に行くと必ず御朱印をお願いしている。
確かこの東塔エリアで入手できるのは8つの御朱印だったハズ・・・よし、揃っている!
と意気揚々出入口に向かった。
出入口の配架棚に比叡山の「御朱印所案内図」のチラシがあったので、念のために内容を復習してみよう。
ええっと、東塔エリアの御朱印は全部で・・・9つ。
「9つ」!?
慌てて確認したら、星峰稲荷の御朱印が欠けているではないか!
再度来た道を引き返し、星峰稲荷を参拝。
文殊楼の先にひっそりと佇んでいる小さなお稲荷さんだ。
常日頃から「楽して出世してそこそこのお金を儲けたい」と願っている私は、商業の神様であるお稲荷さんを全般的に信仰している。
星峰稲荷の御朱印は、一枚書きを根本中堂で配布していたものをゲット。
中央の☆印が安倍晴明チック(?)で大変良い感じだ
これで漸く、コンプリートだ!!!
コンパクト、でも最も神聖な西塔エリア
お次は直ぐお隣の『西塔』エリアへ。
ここはコンパクトにまとまっているので廻り易い。
まず見えてくるのは常行堂と法華堂の二つが連なったにない堂。
二つのお堂は渡り廊下でつながっていて、この廊下を武蔵坊弁慶が担いで両お堂を持ち上げたという伝承がある。
にない堂を裏から見たところ。
西塔エリアでメインとなるのは釈迦堂だ。
現在、この西塔エリアでは聖徳太子ゆかりの椿堂を特別御開扉しており、ご本尊の千手観音を直接お参りすることができる。
ちなみに椿堂の名の由来となった椿は、聖徳太子お手植えなんだそうな。
弁慶と言い聖徳太子と言い、歴史あるお寺にはネームバリューの高い人たちの胡散臭い有難い伝承が数多く残されているのだ。
なお、この椿堂の特別御開扉にあわせて、期間限定の御朱印も絶賛配布中だった。
椿の柄があしらわれた可愛らしい御朱印。
一枚書きが釈迦堂他で授けてもらえる。
比叡山の中心は根本中堂がある東塔エリアだが、西塔にも重要な場所がある。
それが伝教大師の御廟である浄土院※だ。
メインの釈迦堂から5分ほど歩いた、ひっそりとした山間に建っている。
※東塔エリアと西塔エリアの境に建つ浄土院は、正確には東塔エリアに属している。
比叡山で最も神聖な場所というだけあって、近づくと空気が違っている(ような気がする)。
敷き詰められた白石が、さらに荘厳な雰囲気を3割増ししている。
驚くべきは、現在も12年籠山の僧が毎日、生前の伝教大師に対するのと同じ奉仕をしているということ。
12年間山を降りないばかりか世俗との繋がりを断ってひたすら修行に励む。
お金にJohnny'sにゲーム・・・身も心も世俗に浸りまくっていて一歩も抜け出せないであろう私には想像すらできない世界だ
紅葉がメチャクチャ綺麗、横川エリア
最後のエリアは『横川』エリア。
中心は聖観世音菩薩が祀られた横川中堂。
まるでガイドブックそのものの紅葉に、世間擦れした私もさすがの感動
本日一番のフォトジェニックポイントだ。
この他にも、横川エリアには元三大師堂や、木漏れ日に埋もれた恵心堂がある。
比叡山ドライブウェイに入ってから横川エリアを出るまで、かかった時間は6時間弱。
全てのお堂を巡り写真を撮り御朱印をかき集めているとこれぐらい掛かってしまう。
他にも比叡山には「夢見が丘展望台」や「ガーデンミュージアム比叡」など、見どころはたくさんあるので、1日観光時間を取っても楽しめるであろう。
何度も言うが、有料道路代がバカにならないので、出来るだけ長く滞在するのがおススメだ。
帰りがけにびわ湖展望台で絶景を撮影しよう、と思っていたのだが、お高い有料道路の途中にあるこの展望台の入り口を見逃してしまった。
なんたる屈辱・・・代わりにかなり高度は下がるが、琵琶湖大橋たもとのびわ湖大橋米プラザから撮影する。
さて、今回の比叡山では無事御朱印をコンプ(東塔エリア:9ヵ所、西塔エリア:2ヵ所(期間限定を含む)、横川エリア:3か所)することが出来た。
御朱印を集め始めてから結構経つが、こうしたエリア巡りでコンプできたのは初めてだ。
大変うれしかったので、興味のない人には心底どーーでも良い今回の御朱印の全てをお披露目しちゃおう