琵琶湖1/3周遊旅行もいよいよ最終日。
折角彦根に泊まっているんだから、その地の利を生かさにゃ勿体ない。
ということで、彦根港から竹生島に渡り、帰りに彦根を散策します。
今大注目?の竹生島とは
琵琶湖北部に浮かぶ無人島『竹生島』。
渡島するには主に長浜又は彦根からフェリーに乗ることになる。
無人島なので定期的に船が出入りしているわけでは無く、島での滞在時間が決められていて(70~80分程度)来た船に乗って出発した港に戻るというツアー型でしか基本訪れるすべはない。
ここには平安時代から信仰を集めてきた都久夫須麻(つくぶすま)神社と宝厳(ほうごん)寺があり「一度でも参詣すれば願いが全て叶う」と言われていて、最近では琵琶湖のパワースポットとして注目を集めている(らしい)。
乗船運賃は大人で3,000円~3,400円。
それに加えて島に入るには拝観料の600円が掛かる。
中々のお値段・・・願い事を叶えるには元手が必要、世の中そんなに甘くないのだ。
訪れたのは休日だったが、乗船予約は前々日でもアッサリ取れた。
彦根港を9:00に出発する予定なので、30分ほど前に港入りする。
おおっ!やっぱり港と言えばニャン!
警戒しているオーラがビンビン出ていたので、遠巻きに近づいていくと。
??何かを狙っているようだ。
その視線の先には・・・
釣りをしているお爺ちゃんの背中が。
おこぼれ(魚)を虎視眈々と狙ってるらしい。
上記写真正面に見える観光船のりばからフェリーに乗り込む。
ここでも「今こそ滋賀を旅しよう!」クーポンを使用したら、絵葉書がもらえた。
ここから約40分の船旅の始まりである。
待合室にも信楽焼のタヌキが・・・相変わらずこの琵琶湖周辺のタヌキブームは謎だ
早めに乗船待ちをしていたので、フェリーの最前列に座ることが出来た。
朝一の便、ということもあって、船内は6割程度の乗船率。
見えてきました、正面のアレが竹生島です!
無事上陸。
入口でもらった地図を片手に、先ずは右手の都久夫須麻神社を目指す。
島には平地がほとんどないので、岩肌にへばりつくように建築物が建っている。
神社の境内。
正面が本殿で、向かって左手には白蛇を祀った社もある。
お金大好きな私としては念入りにお参りしたいところだ。
この神社の目玉の一つが琵琶湖に突き出した竜神拝所にある「かわらけ投げ」。
かわらけ(小さな土器のお皿)を購入(確か、400円)し願い事を書いて、鳥居に向かって投げ見事鳥居をくぐれば願い事が叶うという。
鳥居の周りの白い、敷石のように見えるものはすべて「かわらけ」の破片。
人間の欲望のすさまじさを垣間見ることが出来る一景だ。
・・・え?オマエは投げたのかって??
若い頃にはこういうイベント(?)にもしょっちゅう参加していたが、まず十中八九成功した試しが無いので最近はその経験と反省を生かして無駄な出費は控えるようにしている
神社から隣の宝厳寺観音堂までは重要文化財にも指定されている舟廊下でつながっている。
かの豊臣秀吉の御座船の骨組みを利用しているんだそうな。
神社とお寺が繋がっているのは珍しい光景だ。
廊下を抜けると観音堂の内部に直接アクセスできる。
極彩色の装飾がとても綺麗。
観音堂の外観。こちらが本来の入り口。
宝厳寺の本堂(弁財天堂)は更に高いところにあり、165段の石段を登っていくことになる。
中々の急段だ。
階段を登り切ったその先にあるのが、本堂。
やれやれ、ここまで来たのだから御朱印を頂きましょう。
と、御朱印授け所に行ってみると・・・メチャ混みやんけ!!
フェリーの出発時間まであと30分弱、ここで時間を浪費していたら本堂や更に高所にある三重塔まで観れない可能性が・・・
仕方が無い、最悪御朱印は観音堂に書置きがあるらしいので帰りがけにそれをゲットするとして、折角ここまで来たのだから本堂と三重塔を優先しよう。
と観光&拝観していたら、御朱印授与の列が短くなっていた。
ラッキーー!!無欲の勝利だ!
ということで、無事に御朱印2種を書いて頂けた。
だが次来る時(があればだけど)には、イの一番に本堂に参拝して御朱印をいただくことにしよう。
帰り道の階段から島の船着き場を眺める。
新たなフェリーが到着したようだ・・・あの観光客が島内中に放たれる前に戻るとしよう。
今回お世話になったオーミマリンの赤備え船「直政」。
(彦根にゆかりのある井伊直政公から名前を取っているらしい。)
乗っちゃうとどーでも良いが、傍から見るとカッコいい。
「直政」の最後尾から見る竹生島全景。アディオス!!
今回の滞在時間は80分だったが、効率よく回らないと時間が足りなくなることが判明。
船着き場周辺にはお土産物屋やカフェなんかもあるし、ゆっくりするなら最低でも2時間は無いと・・・お願いしますよ、オーミマリンさん。
旅のラストは彦根で
そろそろ彦根港に到着・・・と、フェリーから見えているのは
小高い丘の上、彦根城。
下船したら次はあそこを目指します!
黒門から天守に向かう道。
当たり前だけど、ずっと上り坂だ。
天守が見えました!
そして彦根と言えば
そう、ひこにゃんですよね!!(これは立看です。)
大雨に遭い雨宿りしていた彦根城の2代目の城主・井伊直孝公を落雷から救ったという伝説の白猫をモチーフにしたというひこにゃん(知ってました?)。
そして日本の国宝・五天守のうちの一つの彦根城天守。
江戸時代に建築された当時の面影を残す内部が、とても見応えある。
再建してエレベーターまで付けちゃったどっかの大〇城とは大違いだ。
最上部からの景色。
さて、天守の観光が済んだら敷地内を巡りながら城下の「夢京橋キャッスルロード」へ向かおう。
ええっと・・・これは続櫓?
コッチは天秤櫓??
なんか似たような建物が多くて、後から写真を整理しているとほとんど区別がつかなくなっている
漸く夢京橋キャッスルロードに降りてきた。
彦根城おひざ元のお土産通りである。
実は最近できたスイーツ店があるらしく、そこに行ってみたかったのだ(まぁチェーン店なんだけど)。
それがここ「栗りん」。
一瞬、ドラゴンボールに出てくる鼻の無いボーズ頭のキャラを連想してしまうネーミングだが、あくまでもモンブラン専門店である。
1階のカウンターで注文するとその場で作ってくれるので、それを持って2階のイートインスペースで食べるシステム。
出来上がりがこちら。
掛っているモンブランがとにかく細いので、口に入れた瞬間溶けてしまうくらい繊細。
・・・てなことを書くと、つくづく自分が食レポに向いていないことに気づかされる。
さて、小腹を満たした後はキャッスルロードをそぞろ歩くことにしよう。
以前来た時にはお土産物屋が中心だったような気がするが、通りのほとんどが飲食店になっていた。
ハッキリ言って、つまらん
町並みは古き良き町並みで、キレイに整備されているだけに勿体ない。
ロードの一番端にあるのが四番町スクエア。
一番端、のせいか、あまり観光客の姿が見られなかった。
この四番町スクエアにだけある「石像」のひこにゃん。
雨風にさらされてご覧の通りの風貌だ・・・上の写真の立て看とのギャップをお楽しみください。
ご覧のとおり、午後のティータイムなのに誰もいない・・・のんびりできて私は好きだが。
駐車場までの帰り道、お堀の脇の広場で修行中の猿回しのコンビに遭遇。
生まれて初めて買った、琵琶湖名産の「鮒寿し」。
家に帰ってお酒のアテにしてみたが、なんつーか、こう・・・オトナな味??ってな感じ。
これを嬉々として食するようになるには、まだまだ私も修行が足りないようだ。