孤高の独身生活をエンジョイしている私であるが、つるんでくれる相方が居ないわけでは無い。
彼女(相方S)は私と違ってキチンとした家庭を作り、自分の稼いだ金で納税しながら家事と子育てを両立した模範的な日本国民である。
私との出会いは30数年前の高校時代なので、もはや腐れ縁といっても良いだろう。
ちなみに相方Sも某気象系Johnny'sグループの追っかけをしており、私が赤担なのに対して彼女は黄担である(この辺りは分かり人にだけ分かれば宜しい)。
そんな彼女と平日に有給休暇を取得して、日本が世界に誇るテーマパークのうち西の雄ともいえる『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』にやって来た。
旅行のお一人様率が90%を超えるであろう私としては、他人と(コンサート遠征以外で)お泊り旅行に行くのは、10年ぶりくらいになるかもしれない奇跡的な出来事である。
さて、この時期のUSJといえばもちろん
ハロウィン!!
それも日が落ちるとパーク内をゾンビが徘徊するという、他のテーマパークとは一線を画した企画が大人気で1年で一番混雑するシーズンらしい。
「ハロウィンって、ゾンビに襲われる日だっけ・・・?」
と思わなくも無いかも知れないのだが、まぁ楽しければナンでもアリじゃないのという日本人の悪いクセが詰まりまくったイベントで最高潮に盛り上がるのだ
そんな激混みのUSJに「絶叫マシーンなんかに乗る人の気が知れないし、ゾンビなんて汚いからキライ」と断言するUSJ初心者のSをつれて、10年振りくらいに訪問した時の記録をお披露目しよう。
そして最後には今年7月にディズニーでお一人様デビューを果たした経験と比較して「果たしてお一人様は本当に寂しいのか??」を検証してみたのでお楽しみに
先ずは憧れのハリポタエリアへ
USJのことは全く知らないSであるが、一応スーパー・ニンテンドー・ワールド(以下「マリオエリア」という。)には行きたいという。
一方、私は10年前の来訪時には4時間待ちで断念せざるを得なかったウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(以下「ハリポタエリア」という。)のハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー(以下「ハリポタなんちゃら」という。)には最低限乗りたい。(どーでもいいけどネーミング長すぎ)
そこで我々は「朝の入場と同時に一番人気のマリオエリアの入場整理券(無料)をスマホでゲットし、それまでの間にハリポタエリアを制覇する」というチミツな計画を立てて当日に臨んだのだが。
果たして、8:50の入園直後に公式アプリで9:40~10:40入場のマリオの整理券がゲットできた。
エリア入場券の取得は1日1回なので、後は何としてでもハリポタエリアには入らなければならない。
且つ、10:40のマリオエリア入場リミットまでにハリポタなんちゃらを終えなければならないのだ!!
幸いなことに最近のハリポタなんちゃらは朝イチなら然程の待ち時間ではない。
事実、アプリで確認すると10分待ちだという。
オバサン二人はパーク最奥のハリポタエリアをひたすら目指した
途中、各種キャラクタが出迎えてくれるので
つい足が止まってしまうのだが、それ以外はノンストップで小走りに走った!!
そして
来ました、念願のハリポタエリアです!!
10年前もここまでは辿り着いたのだ。
後はアトラクションに乗れるかどうか!?
風情あふるるエリアの鑑賞もそこそこに、最奥のアトラクションを目指す!!
アトラクション入り口で「4時間待ちです」と言われ、撃沈したあの日から10年。
ついに今回は奇跡の10分待ちで無事乗ることが出来ました!!!
よくディズニー・シーのソアリンに似ていると言われるハリポタなんちゃらだが、それよりもスリルがあり私的には大変楽しかったのだが。
隣の相方Sがやけに静かだ・・・大丈夫か?
「ゴメン・・・結構酔った」
マヂか!?
入った時から「これってシアター?それともライド?ライド?」とシツコク聞いて来るので何だか分かっていないんだろうな~~とは思っていたが、本当に何も知らずに乗って一人で乗り物酔いしていたのか・・・
10年振りのリベンジで浮かれまくっていたとはいえ、それは悪いことをした
マリオまでまだ時間があるのでゆっくりハリポタワールドを楽しむがよい。
余談だが、ハリポタハリポタと騒いだものの、私はハリー・ポッター・シリーズの小説どころか映画すら1本も鑑賞していない。
相方が絶叫系大嫌いなのに加えて、乗り物酔いもしやすい事が分かった。
そんなこと言っていたらここUSJではほとんど乗れるものは無いのだが、それでも少しは楽しめるような物を選択しよう。
マリオワールドでハシャギまくる
予想外にハリポタが早く終わったので、空き時間を利用してハリウッド・エリアのスペース・ファンタジー・ザ・ライドへ。
これもライド系だが、私が調べた「絶叫系が嫌いな人でも乗れるもの」の中で「これは楽しい」と紹介されていたので、きっと相方でも大丈夫であろう
60分後。
ゲロゲロに乗り物酔いして座り込む相方Sがそこにいた
これはもぅだめだ。
私的にはニューヨーク・エリアのアメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド・4K3D(名前がなげーよ!!)ぐらいは乗りたかったのだが、あきらめるしかなさそうだ
せめてユニバーサル・ワンダーランドのフライング・スヌーピーとかハローキティのカップケーキ・ドリームならどうだ?と聞いたのだが、相方は回転するものにはもう二度と乗りたくないという。
とりあえず時間になったのでマリオエリアに向かおう。
ゲートをくぐればそこは正に異世界!
相方が準備したパワーアップバンドも装着完了!!
相方も少し元気が出てきたようだ。
では、早速100分待ちのマリオカート~クッパの挑戦状~に並ぼうか?
S「・・・それって、ライド系?」
えぇっっっ!!!アンタ、マリオエリアに来たかったんじゃないの!?
パワーアップバンドは準備して来たくせに、なんでUSJで今一番話題のマリオカートのことを知らんのよ!?
つーーーか、マリオエリアに来てコレに乗らなかったら何に乗るのよ!?
不安げな顔をする相方に、コレは子供でも余裕で乗車可能なこと、ライド系ではあるがゲーム要素が強いので恐らくは縦揺れ等ははほとんど無いであろう事を説明する。
・・・なんで初めて入るマリオエリアの説明を私がせにゃならんのか、全くのナゾだ
相方Sは大変頭の回転が速い優秀な人物なのだが、肝心のところがイマイチ抜けている感がある。
まだ少し不安げな相方。そんなんでクッパの野望を阻止できるのか!?
結論。
乗り物酔いの相方でも、大変楽しめるアトラクションでした
ヘッドギアの装着方法の正解が分からず、且つゴーグルが異様に重くて少し閉口したが。
みっともなく浮かれるオバサン二人組
参加の仕方が全て映像で指示されるので、事前にちゃんと学習することが重要である。
出来れば家で予習してから参戦するのがおススメだ。
ちなみに私も、こうしたゲームは比較的得意なSも開始直後はコツが分からず、カートに乗り込んだ後はしばらく「ぼーーーー」っとしていたので、一緒にチームを組んだ高校生に「あのオバサンたち、全然役に立たねぇ!!」と思われていたに違いない。
余談だが、私は世代真っ只中であるにもかかわらずゲームのマリオシリーズは1面しかクリアしたことが無いので、ヨッシーとかクリボーとかクッパとか言われても何のことだかサッパリ分からない
この後はエリア内を回り、オトナゲなく子供を蹴散らしながらパワーアップバンドを駆使してコインだかを貯めまくる。
各ポイントで?マークのボックスをマリオよろしく下から殴りまくるのだが、結構な力が要るので50肩の相方は辛そうだった。
しかも結構な運動量である・・・マリオの職業は配管工らしいが、なかなかハードで大変な仕事であることが良く分かった。
これからは配管工にも敬意を払おう(なかなか日常生活で出会わないけど)。
マリオとルイーズのグリーティングを盗み撮りしたので、二人とも後ろ姿。
閑話休題
さて、ハリポタもマリオも終わってしまい、相方の乗り物酔いの激しさも発覚したので午後2時前なのにもうやることが無くなってしまった。
後はお土産を買ってゾンビが出現するのを待つしかないのだ(まだ4時間くらいあるのに)。
こうなってしまったら、やる事は一つしかない。
飲みましょう昼間っから
1本1,000円のターキーレッグと780円のプレミアムモルツを両手に、水辺で昼飲みは最高である。
このために今日があると言っても過言ではない。
折角の快晴なのに、同僚は今頃職場でパソコンと向き合いながら小難しい予算書を作成しているかと思うと更にビールが美味く感じるのは私だけだろうか。
ちなみにこのターキーレッグを買うのに炎天下で一つのアトラクション待ちぐらいの時間を浪費した。
タダでさえあちこち混んでいるんだから、野外のファーストフードくらいサクサク購入できるよう運営側には企業努力頂きたいものである
そしてお気づきだろうか。
私の頭に先ほどまでは無かったスヌーピーのカチューシャが乗っていることに
ココ(USJ)以外では絶対に役に立たないことが分かっているのに、2,700円もの大枚をはたいて相方とお揃いのカチューシャ(私はベージュ、相方は黒白)を買ってしまうくらいハシャギまくっているオバサン2人。
さて、酒だけ飲んで運営側に絡んでいても仕方が無いので、パーク内を適当に散策しながら空いていそうなアトラクション(といっても、シアター系しか参加できないけど)を物色する。
ミニヨンのエリア。
余談だが私はミニヨンの映画も観たことが無い。
セサミー・ストリート。
当然ながらセサミも観たことがない。
ウォーターワールドのショー。
映画を観たことが無いのでストーリーを相方に聞く。
はっきり言って、私はUSJで扱っているアトラクションの映画は殆どまともに観たことが無い。
それでも楽しめるのだからさすが世界のUSJである。
そして夜が来る
だがそんな楽しい昼間の時間もそろそろ終わり。
そう、ヤツらの時間が刻一刻と迫ってきているのだ
18時からのゾンビナイトになると、パーク内(一部エリア)をゾンビが徘徊し、入園者を脅しまくるという悪趣味なイベントが開始する。
以前来た時には似たようなゾンビがウロウロしているだけだったが、今年はエリアごとにテーマがあってゴスロリのコスチュームを着ていたりピエロとかのサーカスの一員だったりチェーンソーを振り回していたり、「そんなに頑張らなくてもいいのに・・・」と思ってしまうくらいの力の入れようである。
自らゾンビに近寄ってくる微妙に勇気がある相方。
自分から近づいたクセに完全に腰が引けている
ゾンビの中でもここ数年の一番人気が「ハミマ」なるゾンビらしい。
クマのぬいぐるみから色々(自主規制)はみ出しちゃっているのだ!
ハミクマを中心としたゾンビたちのショーは必見で、私の様にたとえこの日がハミクマ初見であってもノリノリで楽しめてしまう。
このショーの後、私の口癖が
「死んデも生きルのでス!!」(←ちょっとキー高めで)
になってしまい、相方を辟易させるのだがそれもまた一興だろう。
その後の夜の散策。
スパイダーマンのフォトスポットで撮影。
でもアトラクションは乗れんかった
映画、観たこと無いけど。
呪術廻戦・ザ・リアル4-Dとコラボした
レストラン「呪術高専食堂」。
呪術廻戦は私が唯一なんとかまともに知っているアトラクションなので何としてでも行きたかったのだが、相方が観たことないので断念(嗚呼、五条センセイ・・・)。
私は旅行に行くたびに写真を撮りまくるのだが、普段は一人旅なので自分が写っている写真は殆ど残っていない。
たまにはこうして連れが居て、写真を撮ってもらうのも楽しい。
相方が撮ってくれたお気に入りの一枚
この日のUSJは22:00まで開園しており、普段からジョギングなどで鍛えている私はギリまでいても良かったのだが。
普通のアラフィフである相方の腰が根をあげた。
よってオバサンたちでは終園まで付き合うことが出来ず、21:00前にはパークを後にするのだが。
この後疲れ切った体を引きずって、ホテル近くの居酒屋で二次会に勤しんだことは言うまでもない
まとめ(グループとお一人様の違い)
さて、今回の旅行での検証テーマは
『グループでのUSJとお一人様でのUSJ、どちらが楽しいのか』
であった。
私の経験から見えてくるグループとお一人様の違いとは。
【グループのメリット】
・楽しいことが共有できる。楽しいことが2倍になる!!
・相手が写真を撮ってくれるので、そこに確かに居た証拠と思い出が残る!!
【グループのデメリット】
・アトラクションへの耐久度が異なると、自分(場合によっては相手)が乗りたいアトラクションを我慢せざるを得なくなる。
・体力差が生じると、自分(場合によっては相手)が途中リタイアせざるを得なくなる。
当然のことであるが、お一人様だとメリットとデメリットが逆転することになる。
故に私なりの結論としては
『友人恋人家族とキャーキャー騒ぐのはもちろん楽しいけど、ことテーマパークに限って言えば相手との較差によってはお一人様の方が自由気ままでラク』
以上!!