石川県旅行2日目。
本日は珠洲市・見附島から能登半島をぐるっと回って輪島市を目指す。
今日は1日雨が降ったり止んだり、ってなようだ。
行程:2日目
8:30 禄剛崎(ろっこうざき)灯台
道の駅「狼煙」に車を停めて結構な急坂を10分余り登ると、可愛らしい灯台が見えてきた。
ここ禄剛崎は能登半島の最北端なんだそうな。
それにしても人っ子一人おらず、居るのはカラスのみである。
9:20 聖域の岬(空中展望台スカイバード)
禄剛崎から珠洲市方面に少し戻ると珠洲岬。
能登半島の北東端に位置するここは、地上の気流と海上の暖流寒流の気が集中する「日本三大パワースポット」・・・らしい。
おいおい、残りの2つは何処だよ・・・という突っ込みは置いといて。
崖から飛び出した展望台スカイバードはその高さといいなかなかにスリリングなのだが。
なんせ雨風が酷くて別の意味でもスリリング。
足元に見えているのは有名な「ランプの宿」である。
スカイバードへの入場とセットになっているのが青の洞窟。
海岸線まで下った先にあるトンネルを抜けると見えてくる。
「青の洞窟」といってもイタリアの有名な洞窟とは違い自然に発光しているわけでは無く、メチャクチャLEDの力に頼り切っている。
それとも今日は天候が悪いからこうなのか・・・
それにしてもココと展望台だけで1,500円はいかがなものか、ということは口コミを少し調べれば誰もが書き込んでいるナンバーワンの感想だ。
のとじま水族館が1,890円で3時間満喫できた事を考えると、費用対効果が悪いと言わざるを得ないだろう。
11:20 垂水の滝&曽々木海岸
断崖から海へ直接流れ落ちる垂水の滝。
広い駐車場から歩いて近づけるのだが、その先は落石により道がふさがっていて通行禁止だ。
トンネルを挟んで、この滝の反対側に広がるのが曽々木海岸。
曽々木ポケットパークという、車3台も置けば満車な小さい駐車場しかないが、周辺に路駐しても迷惑は掛からないだろう。
なんせこの観光地、廃道の脇に入り口があるのだ。
よほど意識して近づかないと、そのまま素通り決定である。
旧のトンネル。今は廃道。
ここはパワースポットとして有名らしいのだが・・・小心だが好奇心旺盛な私が訪れた数々の観光スポットの中で、ベストスリーに食い込む過去最高の恐怖が待っていた・・・
そんなこととは露知らず、廃道脇から海岸線を歩いていくとまずは小さなトンネルが見えてくる。
道路が開通するまではここは交通の難所で、波に攫われないよう岩肌にしがみつくように移動したらしい。
トンネルを抜けると、すぐ左手では波しぶきを上げる海岸線があり、その先にまたトンネルが・・・って前に、右手の建造物が気になるんですけど。
どうやら先ほど通った旧道の延長らしく、今にも崩れ落ちそうなサビたガードレールが残っているのだが。
え?この廃道の下をくぐって、奥まで行けっていうの?
いやいや、マジで真っ暗なんですけど!!
この奥には不動明王が安置されているらしいのだが・・・洞穴に近づくとショボいLEDライトが自動点灯
これだけでは足元など真っ暗なので、慌ててスマホのライトを点ける。
それでも真っ暗、周囲の様子が全く分からない。
永遠に思える数十メートルを進むと、どうやら不動明王にたどり着いたらしいのだが、とにかく真っ暗
いったい何のために恐怖に耐えてここまで来たのか・・・その意味を自信に問う間も惜しんで早々に入り口に引き返した
いや、マジで怖かった
もう一度行けと言われても、一人では絶対に行きたくないところである。
元の道に戻り、気を取り直して先に進もう。
道はさらに奥に続いていて・・・おいおい、またトンネルかよ。
覗き込むと向こう側が明るいので、なんとかライト無しでも通行ができそうだ。
こちらもLEDライトが設置されているが、なんだか変な形だなぁ、と思っていたら、その謎は通り過ぎた先、振り返ってみて判明した。
写真ではちょっと分かり辛いが、ハートマークになっているのだ。
なになに、「せっぷんとんねる」か・・・誰が命名したんだか知らないが、こっぱずかしい名前である
「どこに行って来たの?」
「せっぷんとんねる」
っていやいや、ナイでしょ。そもそも現代の若者に「せっぷん」って通じるのか。
何でもここを通ったカップルは結ばれるらしい。
さっきの不動明王の洞窟を体験したなら、その時のドキドキを”恋”と勘違いして結ばれちゃうことならあり得るか(いわゆる吊り橋効果)。
この先は落石で通行禁止、本来であれば先ほどの垂水の滝まで通じているはずだ。
13:15 白米千枚田
曽々木海岸から塩田地帯を抜けてさらに南下を続けると、見えてくるのがこの千枚田だ。
今の時期は稲穂が実り、頭を垂れている美しい風景が広がっている。
道の駅に車を止めて、田んぼの中を散策できるのだ。
急傾斜地に作られた棚田なので、散策するだけでもいい運動になる
雨に濡れた稲穂が美しい。雨が降らなければ見れない光景だ・・・と悪天候の中で強がっておこう。
併設された道の駅で食べた「お米ソフトクリーム」は、コーンの代わりにお米のお菓子である「ポン菓子」が敷き詰めてあった。
最初は「神聖なるソフトクリームにポン菓子なんで邪道
」(←無類のソフトクリーム好き)と思ったのだが。
食べてみたら意外とマッチ、他にはないソフトクリームなので、是非お試しあれ
(家でも作れるじゃん、と後から気が付いたけど。)
この後はこの日の宿泊地、輪島市内へ移動する。