ひいひいおじいちゃんが入院しました。
この夏の暑さのせいか食が細り、
大事をとっての措置だそうです。
超高齢なので入院をきっかけに
認知症などにならないようにと
毎日本宅の誰かが
付き添いに通うと言います。
はなれの親族たちもできるだけ見舞おうと
急遽開かれた親族会で話し合いました。
まだ後継者が決まっていない
郷の長なのですから。
ですが
おじいちゃん本人が
「1週間かあ、も少しかー
滋養とりゃもどってくるわ。
まだ務めが果たせんでおるでー
もどらんわけにいかん。
東京のやしゃごもせっかくおるんだ
早に帰らんとな。」
と、
これはみんなにはっきり聞き取れる声で
笑いながら言ったから
センジュ様が未来を語ったら
たがうはずもなく、
誰もが無事の退院を信じて
まるで旅行に送り出すような雰囲気で
サイレンを鳴らさない救急車を見送りました。
最初の付き添いは
美津子おばさん。
乗り込む前に僕に
「オウガ、海で遊んでばかりおらんで
読める古書は読んどき。
夏休み終わってまうでー。」
と言いました。
そんなこと言っても
書庫の物は古過ぎて脆くなってるから
勝手には見られないのに!
今のところ渡されてるのは
『キフネ日記』の手書き翻訳と
近年の家系図だけです。
確かにマリンショップ経営者とか
インストラクターとかはなれの親族にいるから
ここんとこずっとお世話になっちゃって
少し離れすぎてたかな…?
おばさんの書いた力作を
ちゃんと読めってことか?
書庫を漁ってもいいってことか?