もめ父は精神科医だった。
東洋、西洋の思想・哲学・心理学・宗教に造詣が深かった。
ドイツを愛していて、自分はドイツの文化や哲学、思想が一番しっくり来ると言っていた。
バッハ、ベートーベン、ブラームスの音楽を愛していた。
いつも詩人リルケの「秋」という詩を読み聞かせてくれた。
すべて落ちる。
秋の枯れ葉のように。
人の魂も落ちる。
しかしそれを受け止める大きな手がある。
という内容の詩だ。
「この手は、誰の手だと思う?」
と、もめ父はきく。
もめんとは、
「それは神の手だね。」
とこたえる。
もめ父は
「わかってきたか!
わかってきたなぁ!」
と嬉しそうに大感激するのだった。
もめ父は、患者を尊敬すると、よく言っていた。
「医者が患者を尊敬するという言い方は、おかしいですよ。」
と言った仲間の医者に腹を立てていた。
精神を病んだ人の中に、清らかさをみると、
もめ父は言っていた。
職場の清掃係のおばさんに、
「おはようございます。」
と体を90度に折り曲げ挨拶をしていた。
もめんとは、顔も性格も一番もめ父に似ていると、よく言われる。
あの頭脳だけは引き継げなかったが。
「パパは、様々な思想や哲学や宗教の中で、あえて選ぶとすれば、何になる?」
ときくと、
「そうだなぁ…」
としばし考え、
「キリスト教かな…。
一番共感を覚えるかな…。」
と言っていた。
カバンの中にはいつも植物学の本と新約聖書が入っていた。
もめ父は24時間シリアスだった。
朝の8時からでも神の話ができた。
もっともっと話がしたかったな。
東洋、西洋の思想・哲学・心理学・宗教に造詣が深かった。
ドイツを愛していて、自分はドイツの文化や哲学、思想が一番しっくり来ると言っていた。
バッハ、ベートーベン、ブラームスの音楽を愛していた。
いつも詩人リルケの「秋」という詩を読み聞かせてくれた。
すべて落ちる。
秋の枯れ葉のように。
人の魂も落ちる。
しかしそれを受け止める大きな手がある。
という内容の詩だ。
「この手は、誰の手だと思う?」
と、もめ父はきく。
もめんとは、
「それは神の手だね。」
とこたえる。
もめ父は
「わかってきたか!
わかってきたなぁ!」
と嬉しそうに大感激するのだった。
もめ父は、患者を尊敬すると、よく言っていた。
「医者が患者を尊敬するという言い方は、おかしいですよ。」
と言った仲間の医者に腹を立てていた。
精神を病んだ人の中に、清らかさをみると、
もめ父は言っていた。
職場の清掃係のおばさんに、
「おはようございます。」
と体を90度に折り曲げ挨拶をしていた。
もめんとは、顔も性格も一番もめ父に似ていると、よく言われる。
あの頭脳だけは引き継げなかったが。
「パパは、様々な思想や哲学や宗教の中で、あえて選ぶとすれば、何になる?」
ときくと、
「そうだなぁ…」
としばし考え、
「キリスト教かな…。
一番共感を覚えるかな…。」
と言っていた。
カバンの中にはいつも植物学の本と新約聖書が入っていた。
もめ父は24時間シリアスだった。
朝の8時からでも神の話ができた。
もっともっと話がしたかったな。