傍に居て見ているだけで幸せな人がいます.

たとえその姿が見えなくても同じ空の下に居るだけで幸せを感じさせる人がいます.

ひとりでいてもひとりじゃないと感じさせてくれる人がいます.

疲れ果てて眠り込んで起きたくないと思う朝も
「いけない!」と力になってくれる人がいます.
だから…幸せです.


時にはたくさんの愛の前に

「僕はこんなに愛される資格があるのか」と
考えることもあります.

でもPark Yong Haという人間を
新たにつくってくれたあなた方がいるという事実が
とてもありがたくて
感謝せずにはいられません.


だからこそ僕は
いつも申し訳なく思うんです.

僕がしてあげるより多くのことをして頂いて
「これでいいのか」と思う時があります.

ですが僕の全てを応援して下さる皆さんによって
僕なりの愛し方を見つけたんです.


まずは僕自身が
仕事で最善を尽くすこと
そして皆さんの真心をひとつひとつ大切にし
その気持ちをありがたいと思うこと.
それが僕の愛し方です.
皆さんから頂いた愛に比べたらつまらない方かも知れませんが
そんな風にしながら僕の愛を見守りたいのです.


彼の仕草や表情や何気ない言葉のひとつひとつに、
いちいち意味を見いだそうとしてる。

何かメッセージのようなものがありはしないかと、彼の一挙手一投足まで見守ってしまう。

ヨンハが私をどう思っているのかはわからない。
わからない今だからこそ、
空想だけの幸せな気分にひたりたい。

自分の気持ちを
知ってほしいような、知られたくないような。

もし傷つくのなら、それはまだ先でいい。

ひとりで恋しているのは、
ちょっと切なくてちょっと幸せだった。


「なんだ、お前も行かないのか。残念だな、悪いね!」

「私、もう行く。講義室、ここからめちゃくちゃ遠いわ!」

「じゃ、売店の前で待っててよね、よろしく!」
周りがざわつき始めた。
午後の授業が始まる。

ざわめきの中、ヨンハが声をかけてきた。

「さ、マジメな留守番組は勉学にいそしむとするか!」

「ヨンハも7講時くらいまであるの?」

「いや、次のドラマ演習でコマは終わりだけど、たぶんクラスメートと自主練になりそうだから。」


その笑顔。
こちらまで力が湧いてくる。

ヨンハってたぶん自分で自分の魅力に気付いていないんだろうな。

こんなに私を引きつけていることにも。

「私は今日は本の虫よ。」

「本の虫はいつもだろー?
ユナ、ファイティン!」

私達は渡り廊下で別れた。
そっと振り返る。
人波にまぎれていくヨンハが見える。


「ヨンハ、ファイティン…!」


ひとりつぶやいて、私は図書館に向かう。


 大学生活にも馴れてきた。
私は友達から「ユナ」と呼ばれているけれど、こちらの人達からすると発音しやすいらしい。
女性名に「ユンア」(発音上はユナ)ってあるからだろうな。

サークルにはヨンハと私を含め、同級生は6人いる。

男女3人ずつだった。

学科は皆が同じではないけれど、共通して履修している授業もいくつかあった。

午前中の授業を終え、私達は学食でランチをとっていた。

ヒョンジンがあくびをしながら言った。

「あぁ、なんかかったるいなぁ!」

「そう思ってんのはアナタだけでしょ!」
ユリがつっこむ。

「オレもかったるいね。なぁ、次の授業が終わったら明洞いかない?」
スインが提案した。

「私も次ので今日は終わりよ、連れてって!」
ミンスは乗り気だ。

「7講時まである私へのあてつけね!?」
笑いながらユリが言う。
「ユナ、ユナはどうする?」とミンス。

うーん、パランカフェか。
ピンスを皆でつつきたいとこだけど、今日は行けない。

韓詩のレポート提出を明日に控えてる。

これから図書館に缶詰めだわ。
ヨンハは行くのかな?

「ごめん。私は今日は留守番組。行ってらっしゃい!」

ふと視線を感じた。
ミンスの隣に座っているヨンハと目が合った。

何か言いたそうに見える、かな?
何か言いたいこと、ある?


ダメだ。
まったく。
妄想しすぎだよ、ユナ!

あの日から。


部室でヨンハを初めて見た時から、
心の中にヨンハが住み始めた。

これって「ひとめぼれ」なんだよね?

いつも気がつけばヨンハのことをぼんやりと考えている。

無邪気な笑顔。
オトナびた表情。

目に焼き付いて離れなかった。