もめんと・きぬの豆腐な日々-TS3O0123.jpg

もめんとは、不二家のお菓子が大好き。

しかしミルキーチョコレートは久しぶりに食べた。

やっぱりおいしい。

LOOKチョコレートのシリーズも新製品が出ると必ず食べてみる。


娘1はカントリーマァムというクッキーが大好物だ。

もめんとは子供の頃からペコちゃんが大好きであった。

不二家レストランは夢の国だった。


何年か前に不祥事を起こしてレストランやケーキ販売店が軒並み閉鎖・撤退した時は悲しかった。

不二家のケーキも大好きだったからである。

大好き大好きとしつこいが他に言いようがない。

不二家のお菓子のイメージはディズニーランドに似ている。

なにか特別でスペシャルでウキウキしてくるのだ。

ミルキーの包み紙を見ただけで、ニコニコしてしまう。

ミルキー食べたくなった。
明日買ってこよう!


通夜・告別式が行われるまでの数日間、
もめ父の亡骸が安置されている実家にも、
たくさんの友人、知人、親戚縁者が集まった。


もめんとは、入れ替わり立ち替わり訪れる方達に、
礼を述べ、
時に肩を抱き合い悲しみにくれ、
悲しみのさなかにも、ちょっと穏やかな笑いの時を持ったりと、

体も心もせわしなく動いていた。


嫁いだ身ではあるものの、
この家の長女として、日頃のぐうたらを脇にやって精一杯動いた。


「疲れた、お茶飲もう。」
と台所に行くと、妹1と2が座って茶を飲んでいた。

「もめちん、お疲れさま。」

「うん。」

「ママずっと泣いてるね。
オジ(もめ母の兄)がずっと慰めてるよ。」

「うん。」

「もめちん、えらいよ。」

「うん。」

「もめちん、ごめんね。」

「うん…?」

「もめちん、いつもはさ、
ぐうたらでヘタレで全然長女の貫禄ないと思って軽く見てたけど、
やっぱりこうしてみるとさすが長女だわ…。」

「うーむ…。」


「やっぱ、お姉ちゃんだよね…。」


「つーか、君らさ、お客さんに顔出ししてくれよ、少し位は。
ずっとここで茶すすってたんかい。」


「そんなことないよ、いろいろやってるよ。
でもあたし達、二人とも日頃ここにいないから(東京在住)、
うちのどこになにがあるか忘れちゃった。
茶托ってどこにあんの、茶托…。」


「あんたらね、今茶托の場所教えるよ。
もうもめちんのこと、バカにしたら承知しないよ。」


「バカにしないよ。
やっぱりもめちんはさすがこの家の長女だよ。
接客を見ても、心を打たれるよ。」


「うん。やっぱりお姉ちゃんだよ、さすが。立派だよ、立派だよ…」


「わかってくれればいいんだよ。
私だってさ、いつもいつもぐうたら人間じゃないんだよ。
こんな時くらい、パパの為にもしっかりしなきゃね!」

「そうだよね、人間、一度くらいは、ちゃんとしなきゃね…」


これらのセリフを悲しみのテンションで言い合っていた、わしら。


なんだこりゃ。
ヘンな、きょうだい。


ある女性のブログを訪れた。

その女性は、若い頃は活字が大嫌いだったのに、
今では本を買わずにいられないほどの読書家に変貌してしまったという。

キリスト教専門書から古今東西のいわゆる名作や古典を、
ゆっくりとしたペースで、
しかし着実に読み進めているらしかった。


本棚の写真をみると、物凄い量の書籍で、
とても活字がキライだった人とは思えない。


若い頃から読んでいればよかったと後悔もしたが、
まだこれからたくさんの名作を読める喜びがあるという風に気持ちも変わったという。


お父様も天に見送り、

独り身を生きる彼女の、静かで濃密な日々を、

本当にステキで美しいと思った。


何を始めるにも遅いことなどない。


気づきもまた、そう。


明日人生を終えるとしても、
今日小さな何かを発見できたら、
今日小さな何かに感動できたら、

いや明日の朝、小さな何かを見つけらたら、

人生にありがとうと言える。


人生をくれた大いなる存在にも。