今年のプレーオフは熱いゲームが続きますね!前回王者のナゲッツをMINが破りCFへと進むことになりました。ナゲッツはヨキッチを中心としたチームですが、このチームの柱はヨキッチである一方で周りの選手がきちんと機能しないと厳しいPOになるということが少なくないチームですね。POの1回戦はマレーやMPJが見せ場をつくるシーンもありましたが、DFの固いMIN相手で、マレーやMPJはいいところを見せることができませんでした。
ヨキッチが引きつけてどれだけ素晴らしいパスをだしても、決めきれなければ意味がなく、また、MINはリバウンドのいいチームであり、RBを取りに行く意思が強いチームです。結果、なかなか自分たちのペースに持ち込めない試合なども多かったように思います。
実はSMVPをとった選手が、その年に優勝したというのは久しくありません。カリーの頃まで遡るでしょうか、カリーの前はヒート時代のレブロンとかになるかと思います。このあたりは、意外かもしれませんが、誰かが活躍するのではなく、チームとして機能している方が結局のところ強いということなのかもしれません。
一方で、実はリングを勝ち取ったチームにSMVPもしくはDPOYをとったことがある選手がいなかったということも、実は久しくありません。
ヤニスにしろヨキッチにしろ自分がSMVPをとった年には優勝できていませんが、その後の年に優勝していますし、レナードはSMVPは取っていないですが、14年から2年連続でDPOYになっています。11年にマブスが優勝しましたが、06年シーズンにノビツキーがSMVPをとっていますし、SMVPやDPOYをとったことがある選手が所属していないチームの優勝というのは少なくともこの10年以上はなかったということになります。
現在、西、東ともにCFへとなっていますが、この中でSMVPを受賞したことがある選手はおらず、DPOYを受賞したことがあるのは、MINのゴベアのみとなっています。
この辺り、どのチームがリングをとるのか興味がありますね。
では、タイトルのオールDFチームの話。
日本時間の22日23-24シーズンのオールDFチームの発表がありました。
今までオールDFはガードやフォワード、センターなどのポジションごとに分かれての発表でした。そのため、センターなんかはMVP候補がわんさかいるポジションのため、この選手が選ばれずに、ガードはこの選手が選ばれてなんてことがありましたが、今年からはポジションが廃止となりました。その結果、非常にインサイドの選手が集まる結果になりましたね。
今年のオールDFチーム、1stチームは以下のようになります。
ルディ・ゴベア(ウルブズ)/99/0/198
ビクター・ウェンバンヤマ(スパーズ)/86/12/184
バム・アデバヨ(ヒート)/73/22/168
ハーブ・ジョーンズ(ペリカンズ)/66/27/159
アンソニー・デイビス(レイカーズ)/60/31/151
ちなみに選手の名前の後の数字は、1位の得票数(1位は2点換算)2位の得票数、合計となっています。
オールDF2ndチームはこちら
アレックス・カルーソ(ブルズ)/43/44/130
ジェイレン・サッグス(マジック)/18/63/99
デリック・ホワイト(セルティックス)/15/68/98
ジェイデン・マクダニエルズ(ウルブズ)/6/54/66
ドリュー・ホリデー(セルティックス)/6/24/36
オールDF1stチームは、ほぼセンターで、フォワードの選手はハーブ・ジョーンズのみ。
ゴベアはDPOYとなりましたし、ウェンビーは1年目ながらにブロック王に輝いたため順当といった感じがしますね。ADにしろLALでインサイドをほぼ一人で守っているようなところがありましたし、ポジションなしにとなるとこのようなセンターが中心になるのは仕方ないかもしれません。それにしてもウェンビー1年目からブロック王にオールDF1stチーム選出はやはり規格外です。
ハーブ・ジョーンズについては私はあまり見れていないのですが、ADより上の得票数なわけですから、スタッツ以上の貢献度があったというところでしょうか?
セカンドチームのカルーソやホリデーについてはDFの評価が高い選手であり常連になりつつある選手ですね。
ホワイトは今シーズン非常に成長しBOSに欠かせない選手になりましたし、マクダニエルズもまたMINで非常にいい役割を果たしている選手の一人ですね。CFで対戦するマブスのルカは非常にマクダニエルズを苦手としていた印象があります。この辺りCFでの対戦も注目かと思います。
サッグスは八村塁選手の大学の後輩にあたる選手ですね。21年にドラフト指名された選手ですが、成長しNBAにフィットしてきた感じがありますね。
オールNBA2ndチームの選手は、ブルズ所属のカルーソ選手を除けば、非常にいい今シーズンを送ったチームからの選出ですね。マジックは今シーズン非常に成長したチームの一つでしたし、BOSは東地区を圧倒し、狼はRS最後まで1位争いをし、前年の覇者DENを破ってCFに勝ち進んでいます。
2ndチームは1stチームとはうって変わって、こちらはほぼガードが中心となっています。マグダニエルズ以外はガードであり、マグダニエルズもFですが、ガードに着くことも少なくない選手ですね。
1stチームのCなどが集まった結果、投票数上位のガード陣というのが2ndチームに選出されたということかもしれません。
ちなみにホリデーの36ポイントにわずか2ポイント及ばなかったのが、OKCのドート。OKCは西の1位通過のチームですが、オールDFチームに一人も選出されず。
ドートは守備に定評がありますし、SGAはスティール王になりましたし、ウェンビーと新人王争いをしたチェットなどの存在からすると選ばれてもおかしくないような気もしますが、OKCはリバウンド力が弱点であり、そのあたりOFの評価の高さの一方でチームとしてのDFはあまり高く評価されなかったのかもしれませんね。
ちなみにSMVPをとったヨキッチは投票0。普通にDFも結構いい選手なんですけど、まさか0とは思わなかったですね。MILのヤニスはトータルで15票とこちらもあまり伸びなかったですね。この辺りが伸びなかったというのはちょっと意外でした。
DENの選手も実は一人も選ばれていません。そして、皮肉にもDFチームに選出されたチームがどちらもCFに勝ち進んでいるというあたりも、やはり短期決戦におけるDFの良さが重要というところがどこか現れているように思います。
これからALL NBAの発表なども続きますが、はたして誰が選ばれるのしょうか。楽しみですね。