ダルビッシュ日米通算200勝! | 米の心

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パドレスに所属するダルビッシュ有選手が日米通算200勝を達成しました。今シーズンはいい投球をしつつもなかなか勝ち星につながらない試合などもありましたが、圧倒的なパフォーマンスで200勝目を手にしました。

先発投手での200勝は16年の黒田選手以来となります。ちなみに高卒だと08年の山本昌選手以来とのこと。

2000本安打に対して200勝の難しさというのがしばしば指摘されますが、ダルビッシュ選手ほどの投手でようやく達成というあたりやはりハードルの高さを感じますね。

MLBは試合数が多いため、日米通算になると達成しやすさが出るケースがあります。特に打者なんかは打率などが多少落ちても、試合数が20くらいは増えるので、その傾向はあるかもしれません。

ただ、投手で日米通算200勝をしているのは、MLB挑戦のパイオニアである野茂英雄と前述の広島などで活躍した黒田選手のみになります。

MLBでは中4日になり、登板数は確かに増えることもありますが、年間ローテを守ってこそであり、その中で二桁勝利を継続して行うレベルを維持しなければならないからです。中4日でローテを回すということはそもそもが先発投手がNPBと比べると1枚少ないということを意味します。つまり、より限られた枠を守り続ける必要があるというわけです。

MLBで安定感がある印象の強い黒田投手は、実際、7年連続二桁勝利という素晴らしい結果を残していますが、MLB通算で見ると勝率は5割となっています。となると、投手としては3番手くらいになるでしょうか?3番手を維持するだけでもどれほどに難しいかと考えさせられます。

ダルビッシュより先に日米通算200勝をするのではないか、という実績があったのが田中将大投手です。

田中投手はとにかく負けがつかない投手であり、日本時代は24勝無敗で日本一にもなりました。

MLB朝鮮語も負け越したシーズンはなかったのですが、楽天に復帰後となると苦しんでいるようですね。3年連続で負け越しであり、援護がなく、今シーズンは1軍の出番がなくファームで苦しんでいるといった印象です。

MLBに挑戦した後日本球界に復帰する選手というのは少なからずいますが、以前に所属していた時ほどの活躍をする選手というのはあまりいません。年齢的にも衰えなどがありそのまま活躍するのが難しいというのはあるのかもしれません。

投手の場合は、日本球界復帰後に活躍したといえるのは、前述の黒田選手に和田選手、藤川選手くらいでしょうか?

有原選手も活躍していますが、そもそもの契約的にもすぐに日本球界復帰を選択しており、この点は短期間で復帰したことが良い方向に向かったのだと思います。

田中投手の場合は、復帰したタイミングであればまだベテランとして実力を発揮できそうな年齢でしたが、楽天は選手の高齢化が進む中で、チームとして機能するには難しかったのかもしれません。

その田中選手に通算勝利数では先を行かれていた時もありましたが、ここ数年安定して勝ち星をあげ、ついに200勝達成となりました。

ダルビッシュ選手は、早い段階から活躍した選手ですが、MLB挑戦で向こうの科学的な考え方というのは非常に合ったのではないかなという気がしますね。

昨年、日本はWBCを優勝しましたが、その日本代表を引っ張っていったのはベテランのダルビッシュ選手でした。

ダルビッシュ選手については、自ら発信するようになってから以前以上になんか選手としても人としても成長をしたところ感じられるようになりました。

ダルビッシュ選手は、自分の立場を分かった上で、責任がある中で、発信をしているがゆえに、その発言の根拠をきちんと自分の中に落とし込んでいるという印象がありますね。人に説明するには自分がそれをきちんと理解しておかなければならないというわけです。

単純にMLBではこうだなどというのではなく、そこを自分で学んでいるからこそ発信でき、そういう発信をしているからこそ、後輩の選手に慕われているように思います。

今でも研究熱心で、変化球について様々に研究し、それを実践レベルで使えているからこそ、37歳という年齢でもトップ選手として活躍しているのかなと思います。

現在MLBでは、変化球などについても回転軸やスピード、変化量などなど様々なものがすぐにデータとして観れるようになっています。

それを元にもっと回転をかけてみようとか様々な試行がができるわけですね。

元々変化球が好きだったダルビッシュ投手にとって、この変化球のデータがすぐに見れて色々試せるという環境は非常にマッチしていて、ある種遊び感覚のようなところもあってあれこれと変化を楽しんでいるように思いますね。そしてそれができる環境であるということが重要なのです。

こういうデータがあるというのはある種の答えがあるということなので、答え合わせのようなところがあるというのは問題かもしれませんが、それはそれで色々試せるからこそダルビッシュ投手は今でも活躍できているということなのかと思います。

日米通算200勝となったダルビッシュ投手ですが、昨年MLB通算100勝も達成し、NPBよりMLBでの勝利数が上回りました。

日本人でMLBで最も勝利を挙げているのが野茂選手で、123勝。ダルビッシュ選手には、この野茂選手のMLB通算勝利記録を是非上回るまで現役で頑張って欲しいですね。

ダルビッシュ有選手、日米通算200勝おめでとうございます!