NBA MVPはヨキッチに | 米の心

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今シーズンもプレーオフが白熱しているNBAですが少し前にSMVP等について発表がありました。

それぞれのタイトルについては以下の通り

SMVP ニコラ・ヨキッチ
最優秀監督 マーク・デグノール
新人王 ビクター・ウェンバンヤマ
DPOY ルディ・ゴベア
MIP タイリーズ・マクシー
6thマン ナズ・リード
クラッチ ステフィン・カリー
最優秀役員 ブラッド・スティーブンス
チームメイト マイク・コンリー
ハッスル アレックス・カルーソ

タイトルを調べているとあまり自分が認識していないものなどもあったりしました。

まずはSMVPについてはヨキッチ。優勝したサンダーのSGAなど今年はSMVP候補が多かったですね。その中でヨキッチの方が選ばれたのは、リバウンドやアシストなどでの貢献度、スタッツというところがSGAより優れていたからかなと思います。ただ、SGAは激戦のRSでサンダーを1位に導いていますし、スティールなどを含めたスタッツでは確か歴代で三人目という偉大な活躍を見せました。それを含めて言えば、SMVPはSGAの方でも良かった気がしますが、ヨキッチでも誰が文句を言うということはないでしょう。それほどに優れたMVP候補がたくさんいるシーズンでした。ただ、蓋を開けてみればSGAとヨキッチの間で投票数に差があったというのは少し意外な気がしますね。

王者ナゲッツの大黒柱であるヨキッチですが、何気にSMVPをとったチームは長くリングから離れています。最後SMVPの選手がチャンピオンになったのはカリーのころになるのではないでしょうか?ナゲッツは自前の選手を中心に成功したチームですが、MPJやマレーも高サラリーになり、実は現場の戦力で望めるのは今シーズンがラストになりそうです。来シーズン以降となるとチームの要所で活躍するKCPやアーロンといったスターターの選手をそのまま確保するというのは難しいでしょう。その意味では今シーズンは正念場とも言えます。

一方のサンダーについてはまだまだ若いチームであり、サラリーに余裕がありますし、指名権を一時期集めていたチームですから、今後も優秀な指導者のもとにチームが作られれば、西に中心的なチームになっていく可能性がありそうですね。

最優秀監督に選ばれたのがそのサンダーのデグノール。昨年POに出場できなかったチームを1位に導いたのですから納得の結果かなと思います。ただ、昨年の段階でSGAは素晴らしい活躍をしていましたし、若手で有望な選手をどんどんドラフトで指名していました。昨年についてもチェットが全休になったということがなければ、もっと上位で終われるだけの素養はあったチームです。このまま成長していけば、OKCは西で非常に面白いチームになりそうなので、このPOだけではなく来季も楽しみなチームです。

そのOKCやDENと最後まで1位を争ったのがティンバーウルブズ。MINからタイトル獲得者は、DPOYのゴベア、6マンのナズリード、チームメイトのコンリーと3人となっています。

DPOYについては、指標上で有利だったゴベアでいいかなと思います。個人的には1年目で異次元のブロック数を記録したウェンビーが受賞するというのも見たかった気がしますが、彼にはこれから受賞するチャンスは多くあるかと思います。MINは非常にいいドラフトの指名をしてきたチームですが、このチームが強くなった理由の一つは、ティム・コネリーの招集にあったかと思います。

コネリーは昨年の王者ナゲッツの土台を作った、ヨキッチやMPJといった主力を指名し、アーロン・ゴードンをトレードで獲得した優れたGMでした。そのコネリーはその手腕を買われた22年MINに5年40Mで加入します。加入後、ゴベアを獲得し、昨シーズン同じくジャズからコンリーとSGAの甥であるニキール・アレクサンダー=ウォーカーを獲得。どの選手もMINに欠かせない選手として活躍しています。

コネリーのトレードについては当初大丈夫かという意見もあった中で、行い、そして結果を出しているのが素晴らしいですね。アントの成長などもあり、MINもまた西でこれからが楽しみなチームとなりました。

そのMINとDENがPOでやりあっているというのも面白い話ですが、コネリーの手腕というのは素晴らしいとしか言いようがないですね。

最優秀役員にはその意味では、コネリーが選ばれてもおかしくはないとも思いますが、コネリーはMINではGMという立場ではないので対象外なのかなと思います。

BOSのスティーブンスはオフで、ポルジンギスを獲得し、リラードのトレードの混乱の中で、ホリデーを獲得するなどオフの動きでもベストともいえるほどの補強を成功させました。ホワイトの成長もあり、スターターの質でいえば全チームでもトップといえるほどの豪華なチームとなり、今シーズンのRSを独走したというところからいえば、順当に選ばれたといえるのではないでしょうか。

ただ、そのBOSも保有している選手が豪華すぎるのでこのメンバーを維持できるのは今回限りだと思います。最後優勝してチャンピオンリングを取れるのか、取れないのであれば失敗と言われても仕方がない世界なので、注目ですね。

ちなみにBOSの補強がベストの一つだったとすれば、ワーストの一つはサンズだったと思います。トレード拒否権のあるビールの獲得は当初から疑問がありましたが、現状として敗北したサンズは来シーズンへの立て直しが非常に難しい状況となっています。

ドラフトの指名権は何年も存在せず、サラリーキャップの新ルール適用により、FAなどの補強も満足にできません。ビールは拒否権がありますし、そもそもトレードの駒として使える選手があまりにいなさすぎます。勝負をかけたというのはその通りなのですが、あまりにギャンブルすぎた選択の結果、非常に厳しい状況になってしまいました。この後どう動くのか気になるところです。

MIPはマクシーが受賞。もともと素晴らしい選手でしたが今シーズンの活躍からすれば納得のところですね。マクシーはTOが少ないというのが非常に大きいですね。爆発力がありチームに貢献できる上にPOが少ないというのは非常にチームにとってありがたい選手です。ただ、76ersについては今後エンビードをどうするかなども含めてどの方向に舵を切るのかわからないところがありますので、どうなるでしょうか。

6thはドラフト外指名からその座を勝ち取ったナズリードとなりましたが、キングスのモンクも非常に期待されていました。ただ、その明暗を分けたのは6マンとしてどれほどにチームの勝利に貢献できたか、その意味で最後まで1位争いをしたMINのリードに軍配が上がったのかなと思います。

ハッスル賞はカルーソ。非常にチームへの貢献度がある選手ですが、ここでハッスル賞に選ばれるあたりカルーソって愛されているよなぁと感じます。確かにハッスルしたプレーが多いですし、スタッツ以上に印象的なプレーが残る選手なんですよね。昨年オールNBAのDF1stチームにも選ばれましたが、愛を感じる選手ですね。

今年新人王となったのがウェンバンヤマ。OKCのチェットも素晴らしかったですが、ブロック王になるなど化け物な活躍ををウェンビーがしてしまったので順当かなと思います。ウェンビーやチェットがいなければミラーなども素晴らしい活躍でしたので今年の新人争いは非常にハイレベルだったと思います。

そのウェンビーと同郷、フランスのアレクサンドル・サーが次のドラフトの1位を有望視されています。サーもビッグマンであり、フランスはウェンビーにゴベア、サー(フランス代表を選ばなかったけどエンビード)とあまりにインサイドの選手が豪華ですね。まぁガードがあまりいないんですけど。パリ五輪も楽しみです。

話を戻して、その1位指名権を獲得したのが、3%の確率だったホークス。

ホークスについては、ヤングがレイカーズやSASにトレードされるのではないかと噂をされていたり、マレーを出すのではないか、カペラを出すのではないかと様々にいわれ解体も言われていたチームです。

そこにきてこの1位指名権獲得というのは、様々な選択肢が生まれてきそうですね。どういうオフの動きをするのか注目です。

POも非常に盛り上がりを見せ、好ゲームが続いていますが、いったいどのチームがCF、Fに進むのか目が離せません!