侍ジャパン新監督は井端弘和氏 | 米の心

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次の侍ジャパンの新監督にU12の代表監督をしていた井端弘和さんに打診し、交渉をするとのことです。工藤さんなどの名前が以前には上がっていましたが、このままいけば井端さんということになりそうですね。

井端さんはコーチ経験があり、また今回のU12の代表監督経験、東京五輪のコーチに加え、今年の大学日本代表とU18の臨時コーチなどに呼ばれており、経験があり、また今の野球界がどのようにしてほしいかということをよく理解している人ということもあり、今回の打診に至ったのかと思います。

本来であれば、もっと知名度がある方ともなりそうでしたが、知名度があり実績のある現在フリーで代表監督をしてくれそうな人というのが正直すぐに見つからなかったというのがあったのかもしれません。WBCで今年栗山さんで優勝したのもあり代表選への注目度が高まっている分、結果が求められる中で、代表監督をやりたがる人はあまりいないというのも理由の一つになりそうです。

ただ、今回の就任、打診というのが次のWBCの監督まで見据えての話かということは現段階ではまだわかりませんね。

例えば、前回の栗山監督にしろ、東京五輪までは稲葉監督がやり、稲葉監督が代表監督を辞めた後に栗山さんとなりました。この辺りは栗山さんの日本ハム監督を勇退した後の流れとしてある程度既定路線だったように思います。

現在からの監督就任となれば、目指すところは来年のWBSCプレミア12といったところになりそうです。

P12については正直なところWBCのようにアメリカのMLBが主催に関わっていないのもあって余計アメリカが本気のメンバーで集まらない傾向がある印象がありますね。同じく国際大会といっても注目度を含めてWBCよりは一つランクが下ではないかなと思います。(まぁ日本はどのような大会でも全力なんですけど)

これは歴史がまだまだ浅い国際大会であるというのも理由かもしれませんし、先にWBCができたというのも理由かもしれません。いずれにしろ現状の立ち位置であればサッカーのW杯のようにトップ選手が出るのが当たり前という大会にはならないのかなと思います。

おそらくそのためプレミア12であれば日本人選手であってもMLBに所属している選手は基本的には選ばない、(契約上出れない)などといった扱いになる可能性も高いように思います。

そういった位置付けですから、とりあえず井端さんに任せてみようとするにはやりやすいところではないでしょうか?

ただ、稲葉さんが東京五輪まで監督をし、勇退をして栗山監督に引き継がれたわけですが、あれも稲葉さんが東京五輪を引き際であるとしたからこそなりなった話ということにもなるかと思います。

つまりは、例えばプレミア12などで井端さんが結果を出していたにも関わらず、次のWBCの前に監督を交代するというのであれば何かしらの理由が必要ということになるかと思います。

それはファンを納得させるだけでなく、井端さんを納得させる理由です。

井端さんはU12の監督をし、国際大会などでもコーチなどをしており、非常に日本の野球界、国際大会に対して結果を出し、貢献度の高い人であるがゆえに、その人物をより監督、顔役としてふさわしい人が見つかったから監督交代してくださいとなるとそれはちょっと扱いが酷いともなるのかなと思います。

そのあたりの落としどころというのは難しく、そう考えるとプレミア12で結果を出したのであれば、積極的に井端さんに交代させるというのは難しいかもしれません。

ただ、この辺りは、契約、交渉次第ともなるでしょうか。

そもそもプレミア12までの監督依頼として当初から出すのであれば別だからです。契約満了に伴い、終章で、顔役にふさわしい人物に次やってもらうということは不可能ではありません。

例えば巨人の原監督などは、確か今のままの契約でいけば24年に契約が満了となります。そのタイミングをもって、代表監督を原さんに引き継がせるなどは不可能ではないということになります。

原さんは選手を酷使してチームの総合力を弱めてしまう監督ですが、短期決戦ではそれは間違いの選択肢ではありませんし、そもそも日本は世界でもトップクラスに投手力が高く、そして日本人以外はそのトップクラスの投手との対戦経験が少ない、ないがゆえに国際大会では有利な立場にあるといってもいいかと思います。

WBCについても、そもそものグループリーグわけの段階での優遇を感じるところでした。

それを踏まえると、よほどではなければ決勝トーナメントまでは進めますし、決勝トーナメントまで進めばベスト4くらいまで勝ち進めば最悪okくらいになるのではないかなと思います。そのレベルであれば監督が誰であっても十分に可能な範疇ではないでしょうか?

それがゆえに、代表監督というところには華々しさ、顔役としての役割を求めたがる傾向があるというわけですね。

井端さんの場合は、顔役というよりは、野球への理解度が高い欠かせない人という印象もありますが、この辺り、井端さんに打診して、そのまま代表監督を続けてもらうのかというところも注目の一つです。

ただ、井端さんの場合はU12の代表監督もしており、野球界が求めているものというのを理解している人ですから、もしその方向性を続けたいのであれば、井端さんに継続して監督をしてもらい、その土台を一貫性を持たせた上でやるというのはアリかと思います。

この辺りもふくめて何を揉めているのか、その点にも注目したいところですね。