ウーバーイーツが一東京や大阪などの全国12都市に限った形で、営業時間を24時間にするようです。現在利用できるのはローソンや吉野家などの一部の加盟店に限るとのこと。もっとも24時間営業に対応できるところとなるとお店自身が24時間営業しているコンビニであったり、一部のチェーン店などの限られるといってもいいかもしれません。
24時間営業にすることはウーバー側からするとメリットが大きいように思います。ウーバーは運ぶユーザーと運んでもらうユーザーを結びつけるサービスであり、24時間になることでそれぞれの需要に応えることができるからです。
例えば正社員などで働いている人にとってはその時間帯は副業をすることができませんが、早朝や深夜といった時間帯であれば副業をすることができます。そういった時間帯であれば、道路も混んでいないため自転車やバイクでも快適に運転することができスムーズに宅配することが可能です。少し運動がてらにウーバーをやって、お金ももらえるとなると悪くないのではないでしょうか。
今回のサービスのはローソンなども含まれているというのはポイントかと思います。つまりは、食べ物以外についてもお願いできるというわけですね。
例えばタワマンなどであれば、正直なところ家から出るのが非常に面倒だったりします。エレベーターに乗るのも億劫になるわけです。その点深夜などにちょっと買い物して欲しい時にローソンで買ってきてもらえるというのは高いニーズがあると思います。
また、今回は東京や大阪などの都市部でのサービスとなっていますが、個人的にこのサービスは地方でもニーズが出てくる可能性は十分にあるのではないかと考えています。
東京や大阪であれば、それこそちょっといけばコンビニであったり吉野家などがあったりで、出るのを面倒くさがらなければ、なんとでもなるわけですが、地方となれば別です。
地方のお店はチェーン店以外は早い時間で終えてしまうお店というのは少なくありません。20時にはもうお店が閉まっていて周囲が真っ暗なんてことは珍しい話ではありません。誰もその時間帯にこないからです。
また、近くのコンビニまで車で行かなければいけないような場所もあります。となると何か欲しいとなってもすぐに買えないともなるわけです。
これが若い人であればともかく高齢化が進んでいる田舎の高齢者となるとより深刻な問題になってきます。自動車免許の返却などもと言われたりしますが、必需品でなかなかそれができないケースがあるというのが現状です。
そういった時、ウーバーイーツがお年寄りの代わりに足となって誰かが運んでくれるとなれば、お年寄りの生活もかなり楽になってくるところが出てくるかと思います。
定期便などでの利用もあるかと思いますが、自分が欲しいものをその時に持ってきてもらえるというのはやはいr大きいですね。
一方で、それらを考えた場合、ウーバーイーツで何かを届けて欲しいというニーズは24時間いつでもある程度あるものと思います。むしろ深夜だからこそ頼みたいという場合もあるでしょう。女性であれば深夜にコンビニまで買い物行くのはリスクがあると考えるケースもあるでしょう。
ただ、運び手をどれほどに確保できるかというとこの点は難しいかもしれません。
上述のように二つのユーザーを結びつけるサービスであり、どちらも相応の人数があってこそ成り立つということになります。
もちろん、深夜や早朝などのニーズは他の時間と比べて少ないと思われますが、それでもなお、運ぶ人をそれだけ準備できるかというとその点が難しいかもしれません。そういう人がいなければ、そもそもサービスとして機能しない、それはユーザーの不満にも繋がるからです。
もう一点気になるとすれば、ウーバー側のケア体制でしょうか。
24時間体制になるということは深夜などであってもトラブルに対して対処をする体制をする必要があります。そうするとそれだけのケア、トラブル対策をできる環境を用意する必要があり、それは24時間体制が求められるということになります。
それができない場合、何かあった時の対処ができないとなるとやはりそれはユーザーの不満へと繋がるからです。
しかし、そうなるとそれだけのコストが発生することになります。
では、そのコストというのは、24時間体制で得られる利益を上回るものなのかという問題が発生するからです。
今回、一部の都市部でのサービスとしているのもそのあたりの需要とコストを見てということなのかなと思います。
働き方や利用方法の幅を広げる今回の24時間営業ですが、それほどの需要があり、継続的にやることで利益が得られるか、そのあたりに注目していきたいですね。