第104回 全国高校野球選手権大会 大会3日目 | 米の心

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今年も始まりました夏の甲子園大会3日目にして、すでに春との違いというのを感じる流れになっていますね。

センバツは大阪桐蔭の強さというのが際立っていたように思いますが、全体的にみると投手有利のロースコアの多い試合が多かったように思います。桐蔭が全体のHRの半分以上を占めていましたが、逆にいえば他のチームからすればHRがあまり打てなかった大会だったとも言えます。

一方この夏はといえば非常に点の入る展開になっている印象がありますね。大会1日目、二日目で完封に抑えた試合はなし、どの試合も6点以上どちらかのチームがとっている展開となっています。

好ゲームを期待されていた試合についても、思いの外大差になった試合なども結構ある印象ですね。

例えば大会二日目の愛工大名電と星稜の試合、あるいは、近江と鳴門の試合などはそれに当たるかもしれません。

愛工大名電は1回戦で割と負ける印象が強かったですが、この試合では圧倒的な打撃力を見せ、序盤で星稜に大差をつけ14-2という形で星稜を破りました。

また、春のセンバツでは大阪桐蔭打線を3点に抑えたということで結果的にその後の試合が全て大阪桐蔭が圧倒したため逆に注目度をあげた鳴門ですが、今大会では近江が攻略、8-2で近江がいい形で1回戦を勝利しました。

右左のエースがいることで注目度の高かった京都国際については1回戦で一関学院に敗れ、好投手と期待されていた投手の攻略というのもこれまでのところ目立ってますね。

これまで夏の甲子園の優勝経験のない、都道府県、地域としては東北が挙げられるのですが、なんとここまでは全てのチームが勝ち上がりを見せています。

鶴岡東もそうですが、このところ東北のチームは振れるチームが増えている気がしますね。強打のチームが印象を持ちますね。東北勢が今後どう活躍していくのかちょっと注目したいところです。

では、大会3日目。

1試合目は海星が日本文理を11-0で破りました。海星が1回に先制をするとその後中盤、終盤と得点を重ね、突き放した形になります。14安打で11点ですから非常に効率的に点を取ることができていました。

一方の日本文理は8本ヒットを打っていますからそれを点につなげることができていたらといった感じでしょうか。2回の連打が出たところで点を取れなかったのが非常に痛かったですね。序盤であることを考えるとスクイズで1点でも返しておけば展開が変わったように思います。

1回に2点を海星に取られていたわけですから、日本文理はここで点差を縮めていれば展開も変わったでしょう。逆にここで点を取ることができず3回に追加点を取られるとい流れが苦しい展開になったように感じますね。

2試合目は天理と山梨学院、大会3日目の試合の中では注目カードの一つだと思います。天理は強豪、優勝候補の一つですし、山梨学院も近年力をつけており、打撃力と投手力のバランスがいいチームに仕上げる印象があるので好ゲームが期待できそうな組み合わせと言えます。

冒頭のように点の入る試合が多かった中でのこの試合は非常に締まった試合になりましたね。投手が好投しただけではなく、守備での好プレーもみれた試合だったように思います。

天理の南沢佑音投手は、奈良大会では無失点、センバツでも好投をした注目の投手です。この試合でも出来が良くなかったとしつつも9回を自責点1にまとめあげたのはさすがですね。

打撃もいいチームなだけに、今後も注目のチームとなりそうです。

第3試合は高岡商業と敦賀気比の試合となりました。敦賀気比もここ最近は強打のチームとして甲子園によく出てくる印象のあるチームですね。

点の入る大味な試合がこの夏は多いですが、この試合も序盤から敦賀気比が得点を重ねる展開となりました。一時期点差を縮める場面もありましたが、エラーと安打で点差が再び開く形になりました。

ちょっとこの試合はエラーが多い試合になりましたね。前の試合が締まった試合だっただけにちょっと勿体無い試合となりました。高岡は二桁安打を記録してるんですけどわずか3点しか取れてないんですよね。もっとヒットを点数につなげることができていたらもっと違った試合にもなったかもしれません。

前の試合である天理と山梨学院はロースコアの好ゲームとなりましたが、ここまで点差が開く展開の試合も多いのがこの夏の特徴のように思います。

第4試合は、市立船橋と興南の試合となりました。千葉と沖縄とどちらの県も夏の優勝経験があり、今回の優勝候補ではないかもしれませんが、なかなかの好カードでいい試合を期待できそうな組み合わせですね。

と思いきやこの試合も点が入る展開になりましたね。ただ、先に興南が5点を上げそのまま逃げ切るかという展開からのまさかのサヨナラ逆転劇というのは見応えがありました。

 

甲子園は基本的には先制したチームが有利ですが、逆転勝ちが起こる時というのは応援の力というのが大きいように思います。その高校の得点チャンスを象徴する吹奏楽の曲が流れ出すと、相手チームにもプレッシャーがかかり、味方は勢いがつくんですよね。そのため甲子園で強いチームというのは吹奏楽も強いチームが多かったりします。

 

そもそも、吹奏楽で全国クラスの実力があるところが多いですし、炎天下の中吹奏楽を続けるというの吹奏楽部にとっても非常に厳しいということになります。その中できちんと実力を発揮できるというのは吹奏楽部も鍛え上げられているからであり、その相乗効果が良い結果につながるのかもしれません。

 

今年の甲子園は本当に点が入ります。春のセンバツとはえらい違いですね。もともと夏は打撃力のあるチームが有利とされていますが今年はより顕著に出ているように感じます。

打てるチームが多いとなると、逆にでは出塁をどうやって得点につなげるかという得点効率、そして押さえるときに抑えることができる投手の存在というのが重要になりそうな気がしますね。

また、炎天下の中行われるせいか、足をつるといったシーンもよく見られますね。足をつるのは水分不足、熱中症一歩手前などの時によくおこる話ですから、この点選手の体調管理をもっと意識する必要がありそうです。

今年の夏の甲子園はコロナ以降初めて一般客の入場を認めるようになりましたが、見たところ観客で埋まっているという印象ではないですね。

入場料をあげて、マスクなどの対策もしないととなると躊躇する人も多いのかもしれませんね。