マリーナ | けこですのブログ

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この夏は例年になく天候が荒れている。大晦日から正月三が日も激しい風雨。
その後も安定せず、昨日などは嵐。風の強さと冷たさに夜は震えた。
南極の氷の上を渡り、そのまま吹き付ける風と思う。
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年頭から悲しい知らせがあった。
私に三点倒立を教えてくれたヨガのインストラクターが亡くなった。
すらっと引き締まった体つきの美人、そして若い。三十そこそこか。
マウントルアペフに登山に出かけ、行方不明。発見時死亡との事。

三人の常駐インストラクターの一人だった。
私は滅多にインストラクターと長話はしない。笑顔で挨拶、普段はそれのみ。
年末、彼女が受け持つクラスの後、更衣室で汗の引くのを待っていた。
インストラクターは生徒の後でシャワーを浴びる。そこで立ち話になった。

話の内容はよく覚えていないのに、印象に残った会話がある。
「幸せな人生を送るのに大してお金は必要ないのよ。私はそう思って暮らしてる。
身の回りの物なんてチャリティーショップで買えばいいんだもの。ね?」
私は頷きながら笑った。それが彼女を見た最後だった。

彼女の名前はマリーナ。どちらかと言えば厳しいインストラクターだった。
「はい、前列の人たち、もっと腰を落として!」などと声をかけるのは彼女だけ。
きっと自分への要求も厳しかったのだろう。
でないとあの体型は保てない。白人は劣化が激しいのだから。

悪天候が災いしたのではなかろうか。
「行ける!」と思ってしまったのではなかろうか。
転落と聞いたが、単独登山だったのだろうか。
今年の天候が悔やまれる。

マリーナは名前。姓は知らない。
それでも淡い縁があった。
又会えると思う。
いつか。