鬼やらい、犬やらい、子やらい | けこですのブログ

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平安時代の「鬼やらい」
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「鬼やらい」は追儺、今なら節分に豆を撒いて鬼に見たてたあらゆる災難を払う。
やらい、は追い払う、遠ざける、近づけないの意味ですね。

「犬やらい」は割竹で編んだ腰の高さ程のバリケード。
外壁に寄せて設置、ワンコのマーキングから外壁を守ります。見た目にも風情が。

「子やらい」は子育て。四国地方の方言です。
子供を追い払う、遠ざける、近づけない……ん?
いえ、間違ってはおりません。その通りなのです。
消えゆく方言ではありますが、昔の人の知恵の深さに感服します。

這えば立て、立てば歩めの親心と言うではありませんか。
生またての赤子も時を経てお母さんの腕の中から少しずつ離れて行くのです。
それを願い、助けるのが親の務め、「子やらい」。

子供は距離を広げます。幼稚園、小学校、中学、高校、大学、就職、結婚……。
嬉しいような、寂しいような。
やらって、やらっているうちにどんどん遠くなって行く。

私と子供達の距離もお互い一万キロ以上離れてしまいました。
いえ、私が「子やらい」に成功した訳ではありません。
私に「やらう」根性はなく、彼らが勝手に離れて行ったのです。

食べさせて、着させて、寝ませて育てたつもりの子供達。
今は何にも出来る事はありません。いや、あった。まだまだ「子やらい」。
近づいてきたら追い払う。世間に押し戻す。いやー、涙、涙です。

可愛い子には旅をさせろと言いますね。
田舎のお婆ちゃん家に?臨海学校?卒業旅行?外国留学?いやいや…。
子供の旅は50年です。親の臨終に間に合うか間に合わないか。

そこまで「子やら」ってやっと子供にも悟るものがありそうな。
囲い込まない、頼らない。厳しい厳しい務めです。
できるかな? やるしかないなあ…。