氏子の人達が神社に祈願祭を依頼される時に、
たとえば『安産の「お祓い」をお願いしたいのですが』と言われます。
一般的に「祈願」=「お祓い」のイメージが強いようです。
実際に神社で祈願祭を斎行してもらう時は、先ず神職が祓詞(はらへことば)を
奏上し、大麻(おおぬさ)で参列者をお祓いします。
これを「修祓・しゅばつ」といいます。
11月24日のブログ記事でも書きましたが、大麻(おおぬさ)は二種類あります。
1 榊の枝に麻苧(あさお)と紙垂(しで)をつけたもの
こちらの奉製の仕方はhttp://ameblo.jp/komainu7788/entry-11087931208.html
写真は全て大きくなります。
2 白木の棒に麻苧と紙垂をつけたもの
今日は下の写真の奉製の仕方を書いてみます。
毎年、12月31日の年越大祓と6月30日の夏越大祓の前に
この2の大麻を新しいものに替えます。
高尾神社では繊維の多く含まれた
雨に濡れても破れない専用の紙を使用しています。
大きさは40cm×50cmでこれを6枚使います。
先ず紙を8つ切りにします。
残りの紙も同じように8つ切りにします。
全部で8×6=48枚になりました。
それを1枚づつ8等分に折ります。
次に1枚づつ折り目の上下互い違い2,5cmの所に点を付けます。
次に1枚づつ折り目の点の所まで鋏みを入れます。
それを1枚づつ折り込んでいきます。
最後に1枚分でできた8枚の紙垂をまとめて、
頭の部分をホッチキスで留めて準備完了です。
これを白木の棒に麻苧と共に付ければ完成です。
この紙垂の繊維の多く含まれた紙は数枚纏めて切ることは難しく、
一枚一枚・一折一折作っていかなければ綺麗に出来ません。
高尾神社の大麻は紙垂は折り目が8つの八垂(やたれ)ですが、
折り目が4つの四垂の神社もあります。